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英語の絵本や児童書をたくさん子どもに読ませたい(あるいは自分が読みたい)!
でも1冊ずつ買い揃えるのはなかなか大変…!
そこでおすすめしたいのが、図書館を活用することです。
意外に知られていませんが、図書館の中には洋書を扱っているところが結構あります。
そこで今回は、外国の絵本(児童書)が充実している都内の4つの図書館に実際に行ってきたので、ご紹介します。
都内在住の方はもちろん、遠方の方も東京観光のついでがあれば、ぜひ足を運んでみてくださいね!
【注意点】絵本コーナーって大人も利用できるの?
いうまでもなく、絵本や児童書のコーナーは幼児や小学生などを対象としています。
「大人が絵本や児童書を読んではいけない」というルールはありませんが、子供たちに交じって大人が一人で絵本を読んでいると、多少浮くかもしれません。
一方で、児童書研究専門のコーナーなどは、大人しか入れなかったりします。
そこで、施設ごとに大人向けか子供向けかという判断を〇/△/×で表示していますので(←主観)、訪問したい人は参考にしてみてくださいね。
また今回紹介した施設の中には、個人への貸し出しはしていない図書館も多いのでご注意ください。
1.国際子ども図書館【絵本・児童書の聖地】
場所:JR「上野駅」公園口より徒歩10分
外国語図書蔵書数:11万4000点
館外貸し出しの有無:なし(複写可)
英語の多読:大人〇 子供〇
国立国会図書館の支部図書館で、日本初の国立の児童書専門図書館だそうです(2000年設立)。荘厳な外観に圧倒されつつ、中に入ると広くて迷いそうになりますが、英語関連の洋書(絵本・児童書)は、「世界を知るへや」と「児童書研究資料室」の2カ所にあります。蔵書の大部分は書庫にあるので、目的の本が見つからない場合は児童書研究資料室でリクエストしましょう。館内には小さなカフェテリアもあり、ランチセットなどあります(テラス席もあり)。
・世界を知るへや(レンガ棟1階)←子供向け!
奥の棚に、英語の児童書が数百冊置いてあります。数は少ないですが、セレクションは素晴らしく、名作ぞろいです。近くにテーブルや椅子もあるのでその場で読むこともできますが、基本的に子供向けのスペースなので、大人が一人でじっくり読める雰囲気ではないかも。
・児童書研究資料室(アーチ棟2階)←原則大人のみ!
広めの調査・閲覧スペースで、「参考図書」として絵本や児童書が置いてあります。入室できるのは原則18歳以上なので、子どもがいない静かな環境で本を読んだり、調べ事をしたりできます。テーブル席がいくつかあり、パソコンも使用可。英語の絵本は一番奥のスペース(37番・38番の棚)にざっと1000冊くらい(?)あります。
2.東京都立多摩図書館【レベル別多読本も充実!】
場所:JR「西国分寺駅」南口より徒歩7分
外国語児童書蔵書数:2万7000冊
館外貸し出しの有無:なし(複写可)
英語の多読:大人△ 子供〇
アートミュージアムのようなきれいな建物の図書館。入り口の近くには小さなカフェスペースがあります。海外の子供の本は約2万7000冊所蔵されているそうですが、開架されている本はごく一部で、奥の「こどものへや」に英語やドイツ語、フランス語などの絵本などがあります(英語絵本は200冊くらい)。書庫の本はカウンターで資料請求すれば閲覧可。
なお、すぐ近くの「児童研究書エリア」には常設の多読コーナーがあって、「Oxford Reading Tree」「Magic Tree House」「Nate the Great」「Who is…」「I Can Read」シリーズなど、いろいろなレベル別リーダーが読めます。多読入門者にはうれしいですね。
3.東京子ども図書館【大人向けの貴重なライブラリー】
場所:都営地下鉄大江戸線「新江古田駅」A1出口より徒歩10分
蔵書数:2万冊(資料室)
館外貸し出しの有無:あり(※有料)
英語の多読:大人〇 子供×
閑静な住宅街の中にあるアットホームな雰囲気の図書館。1階の「児童室」は日本語の絵本や児童書が8000冊ほどあり、地下1階の「資料室」には国内外の児童書や研究書が2万冊近くあります。洋書はそれほど多くありませんが、カーネギー賞やニューベリー賞など受賞作品のコレクションのほか、英国の児童図書館員アイリーン・コルウェル氏からの寄贈書コーナー(約90冊)が目を引きます。
児童室は子供向けですが、資料室は原則として子供は入れないので、大人がぶらっと立ち寄って絵本を読むには良いかも。閲覧は無料ですが、貸出には利用登録料が必要です(一般利用者は年間1000円、賛助会員なら無料)。なお開館日は火・水・金・土と変則的なので、ホームページで事前に確認してから行くことをお勧めします。
4.いたばしボローニャ絵本館【英語育児ならココ!】
2021年3月に板橋区平和公園内にある板橋区立中央図書館に併設移転されました! 下記情報は旧館のものなので、最新の情報は区のホームページを参照ください。
場所:
外国語絵本蔵書数:2万7000冊(うち英語は約8000冊)
館外貸し出しの有無:なし
英語の多読:大人△ 子供〇
廃校になった小学校を再利用して開館した、絵本専門の小さな図書館です。北イタリアのボローニャより寄贈された約2万7000冊(70言語)を所蔵。主に発行国別に分類され、英語のほか、フランス語やドイツ語、スペイン語、中国語などさまざまな外国語の絵本を所蔵しています。寄贈本のためか、セレクションはかなりユニークで、ほかでは見ない絵本ばかり。カフェはありませんが、お弁当など持参すれば、1階のラウンジスペースで食事することは可能だそうです。なお住宅街の中にあって迷いやすいのでグーグルマップ必須。
近くの公立図書館もチェックしてみよう
あまり知られていないかしれませんが、最近は外国籍住民の増加や、英語教育の早期化などの影響もあってか、各自治体の中央図書館レベルだと、わりと英語の絵本や児童書をたくさん置いていたりします。
筆者の地元の公立図書館にも、ORTなどの定番の絵本シリーズや英語のマンガ、ベストセラー小説などがあり、無料で読めるのでかなり使いまくっています。笑
かならずしも目的の本が置いてあるとはかぎりませんが、チェックする価値はあると思うので、ぜひ一度足を運んでみましょう。
さいごに
英語の絵本や児童書の「多読」は、英語力アップにとても効果的です。
でも洋書を数十冊、数百冊買うとなると、結構お金がかかりますよね。
そこで、積極的に利用したいのが図書館です。
この記事で紹介した図書館であれば、閲覧はすべて無料です。
大人であれば休みの日などに行って、2時間ほどで英語の絵本を30冊「いっき読み」することも十分可能です。
英語育児をされている方は、子供といっしょに「図書館巡り」するのもよいですね。
ぜひ図書館をうまく活用して、多読のステップアップにつなげていっていただけたらと思います。
Enjoy!