Curious Georgeは「生きた英語」を学べる素晴らしい絵本だった。

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macha

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アラフォー翻訳家。英検1級/TOEIC満点/言語学修士。「極力勉強せず、楽しみながら英語力を自然に上げる」がモットー。英語育児(5歳)も実践中です。

「Curious George」(おさるのジョージ)は、昔から世界中の子供たちに大人気の絵本シリーズです。

でもこの絵本のすごいところは、子供だけでなく、大人の英語学習にも使えるという点です。
一見シンプルなストーリーの中に、アメリカ英語でよく使われる単語や表現がつまっているんです。

この記事では、なぜ「Curious George」が子供にも大人にもおススメなのかを説明したいと思います。

「Curious George」(おさるのジョージ)ってどんな絵本?

日本では「おさるのジョージ」や「ひとまねこざる」として知られている人気の絵本シリーズです。

初版が出たのはなんと1939年。
1940~1960年代にかけて作られたオリジナル作品(全7作)のほか、他のイラストレーターによってたくさんの続編が作られ、アニメ化もされています。

英語力のレベル的には、ネイティブの幼稚園向けといったところです。

ここらへんのレベルの絵本をがんがん読んでおくと、その後、児童書やヤングアダルト向けのペーパーバックに進みやすくなるので、絵本入門としてもおすすめです。

入門教材として優れている3つの理由

1.自然な口語表現がたくさん学べる

この絵本には、学校ではあまり教わらない日常的な英語表現がたくさん出てきます。

たとえば、こんな感じ。

George had gotten a little carried away.
(ジョージはつい調子にのってしまった)

get carried awayはネイティブがときどき使うイディオム。
The aquarium staff stopped by to check on the penguins.
(水族館の係員はペンギンの様子を見にきました)

stop by~とかcheck on~とか頻出のイディオムがたくさん出てきます。
The man had sent away for Charkie’s birthday present.
(その男性はチャーキーの誕生日プレゼントを取り寄せていたのだ)

send away for~は通信販売などで商品を取り寄せること。

アメリカ英語の特徴はなんといっても、イディオムを多用するところです。

一見、簡単な単語ばかりに見えても、文章の意味がよく理解できないのは、熟語や慣用句、スラングだったりするからです。
だから、日常の口語表現をしっかり頭に入れておかないと、いつまでたってもなかなか英語が上達しません。

その点、「Curious George」は日常的によく使われるイディオムが満載です。
しかも、子ども向けの絵本なので、大人が絶対使ってはいけないようなスラングや放送禁止用語は出てきません。
非ネイティブでも安心して使って大丈夫です。

2.出てくる単語の種類が幅広い

基本的なストーリーは、毎回ジョージが動物園や図書館、パレードなどいろんな場所やイベントへ行って、ちょっとした騒動を起こす・・・というもの。

なので、特定の場面だけしか出てこない絵本と違って、わりとアメリカの社会や文化全般について広く知ることができます。
英語的にも、まるで現地で暮らしているかのように、幅広い語彙に触れられるのがよいところですね。

もちろん、1話完結型なので、どの絵本から読み始めても問題なしです。
(最初の1~2話だけ、少し「始まり感」があります)

3.音声が手に入りやすい

さすが人気シリーズだけあって、YouTubeで「Curious George」と検索すると、朗読の音源がわりと簡単に見つかったりします。

またアニメ版の動画もたくさんアップされているので、絵本で「多読」したら、こんどはアニメで「多聴」したり、といった楽しみ方もできます。

英語のリスニング練習にもってこいですね。

どの絵本を買えばいいの?

Curious Georgeはたくさん絵本がありすぎて、どの絵本から読めばよいのかわからない人が多いと思います。

一番重要なポイントは「原作者のMargret & H. A. Reyの作品かどうか」です。

意外に知られていないのですが、一般に売られているCurious Georgeの絵本のほとんどは、実は原作者本人たちのオリジナル作品ではなく、原作者2人の作風やイラストタッチを真似して、後から別の人たちによって描かれた作品です!!!

Amazonなどのサイトでもはっきりと説明されていないことが多く、きちんと調べないと見落としてしまう人が多いのですが、通常、オリジナル作品でない場合は、「In the style of Margret & H. A. Rey」(原作者風に描かれた~)などの表記があります。

もちろん、非オリジナル作品もクオリティは高く、世界中の子供たちに長く読まれてきました。だから、決して作品的に劣る、という意味ではありません。

ただ、やはり原作には原作ならではの素朴で味わいのあるタッチがあり、ファンが多いのも事実です。
せっかくCurious Georgeを読むのであれば、原作者のオリジナル作品をきちんと読みたいですよね。

というわけで、オリジナル作品と、そうでない作品に分けて紹介します。

原作者によるオリジナル作品

原作者のオリジナル7作品が全部読めるのでダントツでおすすめです。大型本のハードカバーで4000円くらいしますが、なんと俳優ジョン・クラシンスキー(『The Office』)による朗読音声(ダウンロード)も付いてます!永久保存版。

朗読CDが5枚付いているデラックス版(収録しているストーリーは上記と同じです)。音声も一緒に楽しみたい人はこちらをどうぞ。

「原作者風」に書かれた作品

以下の3冊は、原作者のMargretとH. A. Reyによって書かれたものではなく、彼らの作風をまねて別の人によって書かれたものです。

原作に比べてストーリーが短く、その分値段も手ごろです。
小さな子供への読み聞かせなら、こちらの方が向いています。
上から順にお勧めです。

 

まとめ

というわけで、これから英語の多読・多聴にチャレンジしたい人は、「Curious George」シリーズを片っ端から読んでみることをお勧めします。

Curious Georgeはほんわか系のストーリーなので、肩の力を抜いて楽しめますよ。
1日1話など、ペースを決めて、少しずつ読んでいくのがよいですね。

Happy Reading!

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