【ガチで検討】DWE(ディズニー英語システム)のメリットとデメリットをまとめてみた

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アラフォーの英日翻訳家。TOEIC満点/英検1級。言語学修士号。元英会話学校講師。最近はエスプレッソにはまっています。

DWE(ディズニーの英語システム)を買おうかどうか、悩んでいる人は多いと思います。

口コミなどを見ているととっても良さそうですが、なにせ高い!
何十万円も払って、途中で挫折したり、後悔したりすることだけは避けたい。
本当にいいのかどうか、どれくらい効果はあるのか、欠点はないのか、・・・などなど、買う前にちゃんと知っておきたいですよね。

そこで、DWEのメリットとデメリットをざっくりまとめてみました。

我が家の王子(4歳)はただいまSP(Straight Play)を絶賛学習中です!(2018年8月現在)

DWEってなに?

ディズニーの英語システム」(Disney’s World of English)、略して「DWE」。

バイリンガル子育てをしているママさんなら必ず知っている、児童英語の有名な教材。

運営会社

運営・開発したのはアメリカのWorld Family English社(日本の会社じゃないんです)。
日本のほかには、台湾、香港、韓国など、おもにアジアの英語ができない国々で事業を展開しているようです。
ちなみに本社はバミューダになってます(タックスヘイブンですね・・・)。

なんと、この記事を公開してから2週間後に、World Family English社の公式サイト(www.worldfamilyenglish.com)が突如、丸ごと、削除されました。それにともない、同社サイトへ飛ばしていたリンクも無効となってしまいました。なぜ削除されたのか、まったくもって謎ですが、上記の筆者の指摘となにか関係があるんでしょうか…。悔しいのでサイトのキャッシュ(画像などは回復できませんでした)を貼り付けておきます。

削除されたWorld Family English社サイトのキャッシュ画面

下線部分で、日本以外に台湾や香港、マカオ、韓国でサービスを展開していること、そしてバミューダに親会社があると書かれています。

実際に開発した人

教材やカリキュラムを作ったのは、ハーバード大学で20年以上ESLプログラムディレクターを務めたAnne Dowさんをはじめとする外国語習得のエキスパートたち
(ここらへんが「メイド・イン・ジャパン」の教材とは大きく違うところ)

Anne Dowさんについては詳しい情報がほとんどないのですが(こちらのサイトによると2003年に病気で亡くなられたようです)、彼女の名にちなんた奨学金プログラムも設立されていますので、ESLの業界ではそれなりに尊敬される人物だったと思われます(筆者と同じ「修士号」しか持っていないので、言語学の「権威」は言い過ぎかもしれません)。

こちらに貼っていたリンクも削除されてしまいましたので、同じようにキャッシュ画面を貼っておきます。

削除された公式サイトのキャッシュ画面

ここに書かれてある説明からすると、ハーバード大学のAnne Dowさんが全体を監修して、2人目のWarshawsky博士が実際のコンテンツを開発して、3人目のBrockさんがエディトリアル(編集)を担当したようです。個人的には、Warshawsky博士が天才なのではないかと思います(残念ながらESLのテキストを作ったということ以外に、ほとんど情報は出てきませんが)。

対象年齢

公式サイトによると0~7歳(ただし0~3歳で始める子がほとんどで、10~12歳まで続ける子が多い)

目標レベル

卒業時の英語力は、ネイティブスピーカーの6歳程度。
英検なら、2級レベル(文法的には高校卒業程度)。
普通に卒業までやれば、準2級はまず受かるそうです。頑張って勉強した人は準1級にも手が届くとか。

学習期間

卒業までに通常、5~10年くらいかかる。学習時間はトータルで2000~5000時間くらい。
(※毎日1時間 × 6年間 = 2190時間)

DWEのメリット

ディズニーの人気キャラと一緒に英語を学べる


ミッキーやミニー、グーフィーは言うまでもなく、ウディやアリエルや白雪姫、アラジンなど、ディズニーファンにはたまらない人気キャラが多数登場します。
見ていて楽しくなりますよね。
(ライセンス料が上乗せされている分、値段も高くなったと思われますが)。

教材の完成度が高い

評判どおり、教材の出来は素晴らしいです!
うちの子も、お試しサンプルのDVD・CDに対する食いつきがメチャクチャよかったです。
アメリカのESLプログラムはやはり歴史があって、ものすごく研究が進んでいるので、教材のクオリティも半端ないですね。

なにがすごいかというと……

  • 楽曲が一流
    子ども向けなのですが、歌のクオリティが異様に高いです。耳に残りやすい歌がたくさん。歌っている人もブロードウェイ並みの歌唱力で感動します。
  • 単語・文法が厳選されている
    普通に絵本やアニメなどを使って英語を独習しようとすると、難しい言葉もちょくちょく出てくるのですが、DWEのテキストでは無駄がありません。とてもよく計算されて作られていることが一目でわかります。
  • 各教材が連動している
    CDの音楽、DVDの映像、絵本のストーリー、さらにはおもちゃなど、各教材で同じ文章や単語が何度も出てきて、関連づけられています。
    だから覚えやすいし、ストレスなく英語力が身についていきます。

実績がすごい


純ジャパなのに「〇歳で英検準1級」とかすごいキッズがたくさんいる
ま、普通に学校で英語を勉強していても、頑張ればいずれは到達できるかもしれないレベルですが、子供のうちにこのレベルに達するというのはすごい。
学校の勉強でラクできるのはもちろん、さらに多読・多聴を数年間続けたら、やがて英検1級レベルにも達しそうです
※ただしDWEだけで英語がネイティブレベルになれません。詳細はデメリットのところで後述。

目標をもって頑張れる


DWEは膨大な教材がありますが、基本的には色ごとにレベルアップしていく方式になっています(ライトブルー→ブルー→グリーン→ライム→イエローの5段階)。次のレベルに進むと、もらえる帽子の色が変わっていきます。イベントなどへ行くと帽子の色が違う子供を目にするので、子供も「次は●色の帽子がほしい!」と、モチベーションを保ちやすいようにできています。

イベントが楽しい&先生たちがいい人

パンフレットによると、全国で年間約2000回もイベントが開催されているそう。(本当かな・・?)
外国人の先生たちと歌って踊って、という非日常の雰囲気にハマる親も多いそうです。

アフターサービスが充実

絵本が破れたり、おもちゃが壊れたりしたら、いつでも交換自由。
小さい子どもはすぐに絵本を破ったりするので安心ですね。

一度買ったら、(数年間は)教材選びに迷わない

子供のレベルや興味にあった英語の教材を自力で探すのってかなり大変です。DWEならまったくのゼロからスタートできて、徐々にステップアップできるので、教材選びに時間をとられません。

親の英語力もアップする

隠れたメリットとして、子どもと一緒にDWEの英語を見たり聴いたり歌ったりすることで、親も自然に英語力をアップできます。英語が苦手なママ・パパは、ぜひ一緒に子供とDWEを楽しむことをおすすめします。

DWEのデメリット

(言うまでもなく)値段が高い

基本セット(ミッキ―パッケージ)で60万円。
フルセットだと80万円くらいします(※分割払いだともっと高い)。
↓こちらが実際の価格表。仕組みが複雑なので慣れるまでわかりづらいです・・・。


教材を作るのに手間暇かかるのはよくわかりますが、さすがにこの価格設定はどうにかならないものでしょうか・・・。親泣かせの教材ですよね。

教材費以外も結構お金がかかる

これは結構見逃されがちなポイントなので要注意。最初にパッケージを買ったらそれで終わりというわけではありません。

ほかにかかる費用は主に2つ。

【WFCの会費】

「電話レッスン」(週1回)を受けたり、「週末イベント」に参加するためには、ワールドファミリークラブ(WFC)の会員になる必要があります。WFCの会費は、一番上の子の年齢によって変わります

1家族あたりの会費(月額)
・マタニティ    無料
・0~1歳半未満 1296円(税込)
・1歳半以上   3348円(税込)

たとえば2歳から7歳まで5年間加入したとすると、それだけで20万円以上になります。
(※3348円 × 12カ月 × 5年 = 200880円)

【イベントの参加費】

イベントに参加する場合は、毎回「参加費」が別途かかります(大人1500円、子ども1000円くらい)。イベントに参加するための往復の交通費なども考えると、結構な出費ですよね。

※もちろん、WFCに入らないという選択肢もありますが、その場合は電話レッスン、イベント、保証などのサービスを一切受けられません。よく考えて選びましょう。

ほったらかしでペラペラになるわけではない


親が英語を「教えなくていい」というのが売り文句の一つ。
たしかに「教える」必要はないのですが、親がDVDやCDだけセットして、あとはほったらかしでいいかというと、そうでもありません。
ユーザーブログなどを読んでいると、「〇歳で英検準1級」などDWEのパンフレットに出てくるような子どもたちの多くは、親が英語で語りかけをしていたり、別の教材を併用していたり、多読をやらせたり・・・、とDWE以外にも親がいろいろと考えて工夫や努力を重ねているようです(中にはインターナショナルスクールに通っている子も少なくありません)。

単語力はあまり身につかない

いくつかのサイトによると、DWEの絵本(ブック)で学べる単語数は全部で1550語だそうです。
これは公立中学の3年間で習う単語量と大して変わりません。
この程度では、英語の本は読めないし、映画やドラマも理解できません。ネイティブとの会話もまず成り立ちません。
なので、洋書・絵本を読むなど、ボキャビルは別にやる必要がありますね。

途中で挫折する子も多い

当然ですが、せっかく始めたのに途中で挫折する子どもが(親も)結構います。
よくある失敗の理由としては、

  • 成長がなかなか感じられない(とくに最初の数年は成果が見えづらい)
  • 子供がDWEにあきる。ミッキーよりもジブリ系のアニメに興味を示す、など。
  • 幼稚園やほかの習い事が増えて忙しくなった
  • 高い教材なので親からのプレッシャーが大きく、子供がDWEを嫌いになる

などなど。

数年分の教材をまとめて購入させられる

教材セットごとに別々に買い進めていくこともできなくはないのですが、基本的には「一括購入」のシステムです。
なぜ別々に買う人が少ないかというと、ものすごく割高になるからです。
一括購入でも十分高いのに、個別にセットを揃えていくとさらに30~50%くらい高くなります。

そして契約したら、数年分の教材が一度にどっさり送られてきます。
(セット購入だと大量の段ボール箱が届きます)
途中であきたり、挫折したりしても、返品できません。

交換保証は基本的に会員のみ対象

アフターサービスの充実をうたっていますが、商品の交換サービスを受けられるのは、きちんと会費を払っているクラブ会員のみです。
しかもなぜか片道の送料はこちらが負担しなければなりません。
※会員でない場合は、「購入後1年間」のみが保証の対象です(メーカー保証みたいなものですね)。

イベントは英会話教室の替わりにはならない


週末イベントにたくさん参加したら外国人の先生といっぱい話せて、英語もめきめき上達・・・と思うかもしれませんが、そうとは限りません。

  • イベントの数はあまり多くない
    DWEの公式ホームページなどでは「全国で年間2000回」の実績がうたわれていますが、会員たちの体験談によると、近所でやってて現実的に参加できるのは数カ月に1回とのことです(頑張ってる人でも月に2回くらいだそうです)。
  • あまりスピーキングの練習にはならない
    基本的にはただ座ってショーを見るスタイルなので、そこまでスピーキングはしません。むしろ生の英語に触れてモチベーションを上げたり、友達に会えたりするのが楽しいとか。
  • イベントに参加できるのは小学校低学年まで
    イベントに参加しているのは小さい子がほとんどで、大きくなってくると参加しづらくなるそうです(イングリッシュ・カーニバルをのぞく)。

DWEだけではネイティブにならない

DWEの教材は一見ボリュームがあるように見えますが、ネイティブレベルを目指すなら、インプット、アウトプットともの絶対量が足りないです。
インプットについては、別途、洋書や絵本をたくさん読んで、補っていくことが必要になります。
アウトプットも、イベントへの参加だけではスピーキングの練習量としては不充分です。
DWEで英語ができるようになった子は、洋書を多読をしたり、オンライン英会話などでスピーキングの練習をしているようです。

教材内容にダブりがある

「各教材が連動している」というメリットの裏返しでもあるのですが、いろんな教材で同じ歌や映像の使いまわしがたくさんあります。せっかく何万円も払って新しい教材を買っても、すでに持っているものと内容がほとんど同じだったりして、がっかりする親御さんも少なくないようです。

映像がところどころ古臭い

各教材とも数年おきにリニューアルされているようですが、ライバルとされるベネッセの「Worldwide Kids」(WWK/WKE)の教材の華やかさと比べると、静止画が多く、全体的に地味です。ディズニーのオリジナルアニメーションなどを使っているので仕方がないのですが。

入会・休会・退会に制限がある

教材購入と同時にWFCに入会すると入会費はかかりませんが、あとから入ろうとする場合は25,000円とられます(だから最初から入会する人が多い)。
しかも入会すると、半年間は退会できません。
一度退会して、再入会する場合は12,500円かかります(会員番号は継続)。
また退会とは別に「休会」という制度もありますが、1度しかできず、最大で「半年間」という制限付きです。

ときどき変なアドバイザーがいる

ブログなどで口コミを調べていると、アドバイザーたちは成功報酬型のため、中には押しの強い人や勧誘の電話をしつこくかけてくる人もいるようです。気をつけましょう。
※購入後は基本的にアドバイザーとの付き合いはありません。

部屋のスペースをうばわれる

数年分くらいの教材がまとめて届くので、部屋の一角がいっぱいになります。
荷物の多い家だと、いろんなものを処分しないと置くスペースがないかも。
家具が一つ増えるくらいの覚悟は必要です。

子供が人前で英語を口にする

子供は素直なので、覚えた言葉や歌を外でもどんどん口にします。
しかもかなり発音が流暢なので、まわりに「英語育児をしている」のがバレバレになるかもしれません。
うちの子の場合、保育園の先生や友達の親の前で、覚えたてのフレーズを大声でペラペラ話し、少し恥ずかしい思いをしたことが何度かあります。
別に気にする必要はないのですが、「あそこの家庭では英才教育をしている」という目で見られるのは覚悟した方がよいでしょう。

まとめ

というわけでDWEは素晴らしい教材だと思いますが、欠点もたくさんあります。
値段が値段だけに始めるべきかどうか、悩む人も多いかもしれません。
あとあと後悔してもお金は取り戻せないですしね。
この記事でまとめたポイントをぜひご参考にしていただければと思います。

確実にDWEをおすすめできるのは、お金と部屋のスペースに余裕がある人、あれこれ教材を調べるのが面倒な人です。そういう人は買っても後悔しないでしょう。

またDWEを始めたとしても、すぐにペラペラになるわけではないので(しょせんは頑張ってもネイティブの6歳レベルです)、「DWEは英語に親しむきっかけ」くらいに考えて、長期スパンで気長に付き合うのがよさそうです。
アウトプットの機会も少ないので、ある程度インプットしたら、オンライン英会話などを併用した方がよいかもしれませんね。

またレポートしたいと思います!