【幼児向け】最強の英語育児絵本「ORT」のメリットとデメリット

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アラフォーの英日翻訳家。TOEIC満点/英検1級。言語学修士号。元英会話学校講師。最近はエスプレッソにはまっています。

かわいい我が子にそろそろ英語の絵本を・・・と考えている人は多いでしょう。
でも、英語の絵本を選ぶのって、結構大変ですよね?

・英語の絵本なんて山のようにある
・どれも値段がそれなりに高い
・読ませてみないと子供が面白がるかどうかわからない
・子供のレベルに合っているかどうかもわからない
・すぐに読み終わってしまうので、また次の絵本を探さなくてはならない

などなど、問題はたくさんあります。

そこで今回は、これらの問題をすべて解決する「最強の絵本」をご紹介します。

全力でおすすめしたい絵本はコレ!

結論から言います。
筆者が全力でおすすめしたいのは、こちらの絵本です↓

ご存じでしょうか?

Oxford Reading Tree(Biff, Chip and Kipper Stories)です。

オックスフォード・リーディング・ツリー、略してORTと呼ばれています。
うちの家ではわかりやすいように、主人公の名前をとって「キッパー」と呼んでいます。

バイリンガル教育をしている日本の子育てママさんの間ではよく知られた絵本ですが、実はただの絵本ではありません。

なんとイギリスの8割の小学校で使われているという「教科書」なんです。

ではなぜおすすめなのか見ていきましょう。

※イギリスの小学校には、日本のような「教科書検定制度」がなく、学校ごとにいろんなテキストが使われているそうです。

ORTがおすすめな5つの理由

Oxford Owlのサイトより

1.英語力を段階的にレベルアップできる

ORTは全部で200話以上からなる膨大な絵本シリーズです。
(ストーリー自体は1話ごとに完結します)

ステージ1~9の10段階のレベルがあり(日本で発売されているもの)、ステージごとに英語の難易度(文書の長さ、文法、語彙レベルなど)が厳格に定められています
だから、いちばん簡単なステージ1から順に読み進めていくと、無理なくレベルアップすることができます。

ステージ1(ネイティブの4~5歳向け)は1話あたり20語くらいしかないので、一瞬で読み終わりますが、最終のステージ9(6~7歳向け)になると、1話あたり1000語以上あります。絵本というより、ちょっとした児童書っぽくなってきますね。

ちなみに、シリーズ全体の総語数は71,468語です(筆者の計算)。
※Stage 1~9のmain storyとmore storiesの合計

ロアルド・ダール『Charlie and the Chocolate Factory』でいえば、2周以上する語数になります。
通して読めば、結構な多読になることがわかると思います。

出典:https://www.oupjapan.co.jp/ja/gradedreaders/ort/index.shtml

2.絵本選びに迷わない

一つのステージを読み終えたら、自動的に次のステージに進めばよいだけなので、絵本選びで迷うことはありません。
育児で忙しいママ・パパの時間を大幅に節約できます。

さらにステージ9が終わった人向けに、同じ主人公たちが少しだけ大人になった「Treetops Time Chronicles」という続編シリーズもあります!

3.イギリス英語に強くなる

アメリカ英語は学校で教わりますし、市販の教材でも触れる機会が多いと思うのですが、イギリス英語を学べる機会はほとんどありません。

下の文章を見てください↓

・Dad was cross. パパは怒っていた。

・The trainers got muddy. スニーカーは泥だらけになった。

・It was a nasty dragon. それはいじわるな龍だった。

これはすべて、ORTの幼児向けステージ1~2に登場する文章です。
基本的な単語のはずなのに、ぜんぜん知らないという人がほとんどではないでしょうか?

ORTを読んでいくと、こうした基礎的なイギリス英語が理解できるようになります。
のちのちロアルド・ダールなどのイギリスの児童小説を読むときや、「ハリポタ」「SHERLOCK」などイギリスの映画、海外ドラマを見るときにも役立ってきますよ!

4.大人もそれなりに楽しめる

出典:https://www.oupjapan.co.jp/ja/gradedreaders/ort/index.shtml

ORTのよいところは、イギリス人らしいユーモアがさりげなく散りばめられていたり、作者のちょっとしたイタズラが絵の中に描かれていたりすることです。
だから子供と一緒に読んでいても飽きません。

5.CDと日本語ガイドが付いている(オプション)

日本で販売されているORTは日本人学習者向けに、「朗読CD」付きのバージョンが販売されています
CDにはイギリス英語とアメリカ英語の二通りの発音が収録されているので、両方の発音の違いを学ぶことができます(ただしステージ1~5のみ)。

CDがあれば、正しい発音がわかるし、絵本を見ないでリスニングだけを楽しむこともできます。
まるでネイティブの親から「読み聞かせ」してもらっているような体験ができます

また日本語ガイドには、ストーリーごとに丁寧な日本語の解説がついています。単語の説明もあるので、いちいち辞書で調べる必要もありません。

ORTのデメリット3つ

1.値段が高い

貧乏人泣かせの教材です。
ページ数の少ないStage 1でもCD付きだと1セット(6冊入り)で4000円近くします。Stage 9になると、1セットで7000円を超えてきます。
出版社さんはもう少し頑張ってほしいですね。

2.良くも悪くもイギリス英語

メリットの裏返しでもあるのですが、ORTはコテコテのイギリス英語です。
CDではアメリカ英語の発音も聴くことができますが、出てくる単語はイギリス英語のままです。
(アメリカ人には通じない表現もちょくちょく出てきます)
個人的には同じ英語なので、あまり気にする必要はないと思いますが、どうしてもアメリカ英語を学ばせたいというこだわりのある人は、別の教材にあたった方がよいかもしれません。

3.紙が破れやすい

ハードカバーの絵本ではないので、小さな子が何度もめくると破れることもあります。取り扱いには気をつけましょう。

無料あるいは格安で読む方法

少しでも安く、できれば無料でORTを読むための方法を紹介します。

公立図書館でCD付き絵本を借りる

もし近くの図書館に蔵書があるなら、これがベストな選択肢。
筆者(都内在住)の近所の図書館にもたくさん置いてます。
ORTはやはり人気があるようで、だいたいいつも数週間の予約待ちですが…。

オークションサイトで格安で手に入れる

メルカリ、ヤフオクなどでときどき出品されてます。新品を買うよりはるかに安く手に入れられますよね。

多読ブッククラブに入る

会費がかかりますが、英語漬けになりたい人にはおすすめ。ほかの絵本・洋書も読めるし、モチベーションアップにもつながります。

こちらのサイトで全国のブッククラブ、英語教室のリストが紹介されています。
https://www.seg.co.jp/sss/information/class_annai.html

SEG社会人ブッククラブ」(東京・新宿)では、かなりの数の洋書・絵本を取り揃えています(もちろんORTも)。

無料のeBookを読む


Oxford Owlというサイトでは、何冊かが無料で読めて、音声も聴けます(要ユーザー登録)。
「e」マークがついているものは、すべて無料です。
ただし絵本には載っている文字がなかったり、レベルがわかりづらかったり、なにかと不便なのであまりおすすめできません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回紹介したORTは、英語絵本の中では一番簡単な部類に入ります。
英語多読研究会(SSS)の「読みやすさレベル(YL)」によると、レベル0(YL0.0~1.0)です。
このシリーズを読破したら、ほかの絵本もわりとすらすら読めるようになって、無理なく「児童書」へとステップアップできます。

もっと深く知りたい人は

いきなりORTを買うのはちょっと不安…、という人には、こちらの書籍がおすすめです。

イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ
古川 昭夫

この本にはなんと、実際のORTが8冊分も収録されています(朗読CD付き)。
まずはこの本を読めば、多読の重要性、そしてORTの魅力がわかると思います。

ORTを買いたい人は

1冊ずつ購入することも可能ですが、こちらのパックだとCDや日本語ガイドも付いてます。
(※すべての作品が入っているわけではありません

↓こちらはステージ1~4をまとめたトランクパックA(30冊)
Oxford Reading Tree Special Packs ORT Trunk Pack A (Stage 1 More First Words, Stage 1+ First Sentences, Stage 2, 3, 4 Stories Packs) 5 CD packs

↓こちらはステージ5~9をまとめたトランクパックB(30冊)
Oxford Reading Tree Special Packs ORT Trunk Pack B (Stage 5, 6, 7, 8, 9 Stories Packs) 5 CD packs

それでは、Happy Reading!