【英語育児】ORTが最強の「多読」入門絵本である6つの理由

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アラフォーの英日翻訳家。元英会話学校講師。TOEIC満点/英検1級。言語学修士号。コーヒー、読書、音楽が好き。

かわいい我が子にそろそろ英語の絵本を・・・と考えている人は多いでしょう。
でも、英語の絵本を選ぶのって結構大変です。

  • 英語の絵本なんて山のようにある
  • どれも値段がそれなりに高い
  • 読ませてみないと子供が面白がるかどうかわからない
  • 子供のレベルに合っているかどうかもわからない
  • すぐに読み終わってしまうので、また次の絵本を探さなくてはならない

などなど、問題はたくさんあります。

そこで今回は、これらの問題をすべて解決する最強の英語絵本「ORT (Oxford Reading Tree)」を紹介します。

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うちの4歳男子はステージ1~5まで終了(2019年1月現在)。もう少し大きくなったらステージ6以降に挑戦する予定だよ。

ORTってなに?

Oxford Owlのサイトより

イギリスのオックスフォード大学出版が出している人気の学習用絵本シリーズ。

バイリンガル教育をしている日本の子育てママさんの間ではよく知られた絵本ですが、実はただの絵本ではありません。
なんと、イギリスの8割の小学校で教科書(ないしは副読本)として使われているそうです。

イギリスの小学校には、日本のような「教科書検定制度」がなく、学校ごとにいろんな「国語」のテキストが使われているそうです。

呼び方

正式な英語名はちょっと長いですが、
Oxford Reading Tree(Biff, Chip and Kipper Stories)

日本では一般的に
オックスフォード・リーディング・ツリー、
略して「ORT」と呼ばれています。

正確に言うと、ORTには「Biff, Chip and Kipper Stories」以外の絵本シリーズもたくさん出ていますが、日本では一般的に「ORT」=「Biff, Chip and Kipper Stories」のことなので、この記事でも便宜上「ORT」と呼ぶことにします。

シリーズの冊数と英語レベル

全部で280話。
(中心となるストーリーは200話程度)

レベルは、
ステージ1、1+、2、3、4、5、6、7、8、9
全10段階あります。
(※日本で公式に販売されているもの)

ステージごとに、一文の長さ、文法、語彙レベルなどがきちんと定められていて、ステージが上がるにつれて英語の難易度も上がっていきます。

ストーリー自体は1話ごとに完結しますが、シリーズ全体を通してゆるやかに物語が進みます。

レベルチャート(2019年版)
https://www.oupjapan.co.jp/ja/gradedreaders/ort/index.shtml

対象年齢

オックスフォード大学出版の公式サイト(英語)よると、

  • ステージ1~3が4~5歳
  • ステージ4~6が5~6歳
  • ステージ7~9が6~7歳

となっています。

日本では0歳から中学生くらいまで幅広く使えると思います。

ORTがおすすめな6つの理由

では、ORTで英語育児をしてみてよかった点を紹介します。

1.英語力を段階的にレベルアップできる

ステージ1から順に読み進めていくと、無理なくレベルアップしていくことができます。

一番簡単なステージ1は1話あたり20語くらいしかないので、一瞬で読み終わります。
逆に、最後のステージ9だと1話あたり1000語以上あります。絵本というより、ちょっとした児童書っぽくなりますね。

なお、シリーズ全体では71,468語あるので(筆者の計算)、通して読めば、それなりのインプット量にもなります。
(※Stage 1~9のmain storyとmore storiesの合計)

ORTは、多読絵本の中では一番簡単な部類に入ります。
英語多読研究会(SSS)の「読みやすさレベル(YL)」によると、ORTはレベル0(YL0.0~1.0)です。
このシリーズを読破したら、ほかの絵本や児童書へとステップアップできます。
その意味で最初の絵本としてぴったりです。

2.子供がハマる

個人差はあると思いますが、うちの子供はすぐにハマりました。
英語育児関係のブログなどを読んでいると、ほかの子たちにも人気のようです。

シリーズものの場合、同じキャラクターたちの話をずっと読み続けながらいっしょに成長を感じられるので、愛着がわきやすいです。

もちろん、子供が自発的に楽しんで読むので、「英語の勉強」という感じはまったくしません。

3.イギリス英語を覚えられる

アメリカ英語は学校で教わりますし、市販の教材でも触れる機会が多いと思うのですが、実はイギリス英語を学べる機会は日本であまりありません。

下の文章を見てください↓

・Dad was cross. パパは怒っていた。

・The trainers got muddy. スニーカーは泥だらけになった。

・It was a nasty dragon. それはいじわるな龍だった。

これはすべて、ORTのステージ1~2に登場する文章です。
基本的な単語のはずなのに、知らないという人がほとんどではないでしょうか?

ORTを読んでいくと、こうした基礎的なイギリス英語が理解できるようになります。

のちのちロアルド・ダールなどのイギリスの児童小説を読むときや、「ハリポタ」「SHERLOCK」などイギリスの映画、海外ドラマを見るときにも役立ってきます。

4.絵本選びに迷わなくなる

一つのステージを読み終えたら、何も考えずに次のステージに進めばよいだけなので、絵本選びで迷うことはありません。
育児で忙しいママ・パパの時間を大幅に節約できます。

さらにステージ9が終わった人向けに、同じ主人公たちが少しだけ大人になった「Treetops Time Chronicles」という続編シリーズもあります(筆者は残念ながら未入手)。

5.大人もそれなりに楽しめる

出典:https://www.oupjapan.co.jp/ja/gradedreaders/ort/index.shtml

ORTのよいところは、イギリス人らしいユーモアがさりげなく散りばめられていたり、作者のちょっとしたイタズラが絵の中に描かれていたりすることです。
だから大人が読んでいても飽きません。

6.CDと日本語ガイドがある(オプション)

日本で販売されているORTは日本人学習者向けに、「朗読CD」付きのバージョンが販売されています
CDにはイギリス英語とアメリカ英語の二通りの発音が収録されているので、両方の発音の違いを学ぶことができます(ただしステージ1~5のみ)。

CDがあれば、正しい発音がわかるし、絵本を見ないでリスニングだけを楽しむこともできます。
まるでネイティブの親から「読み聞かせ」してもらっているような体験ができます

また日本語ガイドには、ストーリーごとに丁寧な日本語の解説がついています。単語の説明もあるので、いちいち辞書で調べる必要もありません。

ORTのデメリット4つ

いいことばかりではないので、逆にデメリットも見ていきましょう。

1.値段が高い

貧乏人泣かせの教材です。
ページ数の少ないステージ1でも、CD付きだと1セット(6冊入り)で4000円近くします。
ステージ9になると、1セットで7000円を超えてきます。

2.読み足りなくなる

ORTは200冊以上あるとはいえ、子供が毎日読んでいると、すぐに読むものがなくなってしまいます。
ひとつのステージを読み終えたら、次のステージに進めばよいのですが、英語だけでなく内容もどんどん難しくなるので(社会問題がテーマになったり)、子供が理解できなくなる可能性もあります。

うちの子(当時3歳)の場合、ステージ4まではわりとスムーズに進んだのですが、ステージ5くらいからついていけなくなり、結局社会のことが少しわかるようになるまで、少なくとも1年ほどは「一休み」しました。

3.良くも悪くもイギリス英語

メリットの裏返しでもあるのですが、ORTはコテコテのイギリス英語です。
CDではアメリカ英語の発音も聴くことができますが、単語はイギリス英語のままです。
(※アメリカ人には通じない表現もちょくちょく出てきます)

個人的には英語であることに変わりはないので、あまり気にする必要はないと思いますが、どうしてもアメリカ英語を学ばせたいというこだわりのある人は、別の教材を選んだ方がよいかもしれません。

4.紙が破れやすい

ハードカバーの絵本ではないので、小さな子が何度もめくると破れることもあります。
取り扱いには気をつけましょう。

無料(あるいは格安)で読む方法

少しでも安く、できれば無料でORTを読むための方法を紹介します。

公立図書館でCD付き絵本を借りる

もし近くの図書館で借りられるなら、これがベストな選択肢です。
まず公立図書館の蔵書をチェックしましょう。

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macha(都内在住)の近所の図書館にも置いてあるよ!(いつも数週間の予約待ちだけど)

オークションサイトで格安で手に入れる

メルカリ、ヤフオクなどでときどき出品されてます。新品を買うよりはるかに安く手に入れられます。

多読ブッククラブに入る

会費がかかりますが、英語漬けになりたい人にはおすすめ。ほかの絵本・洋書も読めるし、モチベーションアップにもつながります。

こちらのサイトで全国のブッククラブ、英語教室のリストが紹介されています。
https://www.seg.co.jp/sss/information/class_annai.html

SEG社会人ブッククラブ」(東京・新宿)では、かなりの数の洋書・絵本を取り揃えています(もちろんORTも)。

無料のeBookを読む

Oxford Owlというサイトでは、無料で何冊か読めて、音声も聴けます(要ユーザー登録)。
「e」マークがついているものは、すべて無料です。

文章がなかったり(音声だけだったり)、レベルがわかりづらかったりするので、使い勝手はいまいちです。

まとめ(とおすすめの本)

いかがでしょうか。

ORTはかなり高額ですが、英語育児に興味があるなら、手に取ってみる価値はあると思います。

うちの子供もすぐにハマりました。自分からCDをセットして聴いたりするようになり、ほほえましいです。
物語を楽しみながら、自然に英語に触れられる教材って素晴らしいですよね。

もっと深く知りたい人は

ORTは高額なのでいきなり買うのはちょっと不安…、という人もいるかと思います。
そういう人には、まずはこちらの書籍がおすすめです。

イギリスの小学校教科書で楽しく英語を学ぶ

多読派の先生方がORTの魅力を紹介した本です。
この本にはなんと、実際のORTが8冊分も収録されています(朗読CD付き)。
まずはこれを読めば、多読の重要性、そしてORTの魅力がわかると思います。

ORTを買いたい人におすすめのパック

ORTは1冊ずつ購入することも可能ですが、どうしても高くなってしまいます。
パックで買うとCDや日本語ガイドも付いているのでお得です。

以下はおすすめのパックです。
(※すべての作品が入っているわけではありません)

Oxford Reading Tree Special Packs ORT Trunk Pack A (Stage 1 More First Words, Stage 1+ First Sentences, Stage 2, 3, 4 Stories Packs) 5 CD packs

こちらはステージ1~4をまとめたトランクパックA(30冊)です。

Oxford Reading Tree Special Packs ORT Trunk Pack B (Stage 5, 6, 7, 8, 9 Stories Packs) 5 CD packs

こちらはその続きで、ステージ5~9をまとめたトランクパックB(30冊)です。

それでは、Happy Reading!