【失敗しない英語育児】何歳から始める?気を付けたいことは?

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macha

アラフォー翻訳家。英検1級/TOEIC満点/言語学修士。「極力勉強せず、楽しみながら英語力を自然に上げる」がモットー。英語育児(7歳)も実践中です。

大好きな息子と毎日楽しく英語育児(おうち英語)を実践しているmachaです(6年目)。

この記事では、これまでバイリンガル育児や言語教育・研究に携わってきた経験をもとに、

「英語育児って本当に効果あるの?」
「何歳から始めたらいいの?」
「注意しておきたいことは?」

について簡単にまとめてみました。

英語育児をこれから始めてみようかなと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

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英語育児のメリットとデメリット

実際におうち英語をやってみた正直な手ごたえや感想を紹介します。
(ちなみに我が家は海外駐在やプリスクール、インター等とは無縁です)

英語育児をやってよかった点

英語を「勉強」と思わずに学んでくれる

歌やアニメを中心に楽しみながら英語を学んでいくので、「勉強」っぽさがありません。先入観なしに英語に自然に触れさせてあげられるのがいいなと思っています。

英語の上達が早い

天才児でなくても、短期間に高い語学力が身に付きやすいです。とくに発音はわりとすぐネイティブ並みになります。あと記憶力が高いので、語彙も乾いたスポンジのごとくどんどん吸収していきます。

学校や受験でも役立つ

日本では学校や受験で英語が主要教科の一つなので、早めにやっておくと有利です。試験ではあまり勉強しなくても高得点がとれるはずなので(習得レベル次第)、その時間をほかの科目の勉強に当てられたりします。

視野が広がる

英語を通して世界に興味をもつきっかけになったり、価値観の多様化につながります。日本の常識は必ずしも世界の常識でない、という気づきが得られるのかなと思っています。

面白いコンテンツがたくさん

英語圏には日本語化されていないクオリティの高い絵本やアニメ、ドキュメンタリーなどがたくさんあります。「日本語の情報」に縛られず、子供のうちから英語圏の良質なコンテンツに触れられるのはうれしいですね。

親の英語力もアップ

おうち英語は学校英語や受験英語で抜け落ちている「生活英語」が中心になるので、こどもと一緒に絵本やアニメなどを見ているうちに、親の英語力も自然に上がることは間違いなしです。大人のやり直し英語にもおすすめです。

英語育児でいまいちな点

時間とお金がかかる

YouTubeなど無料で利用できるツールが増えたとはいえ、絵本代やオンライン英会話のレッスン代など、それなりにお金がかかります。また高いレベルを目指すなら、毎日少なくとも30分~1時間程度は英語タイムが必要になってきます。それだけの時間とお金を費やす覚悟があるのかどうかは考えた方がよいでしょう。

日本語がおろそかになる

英語をやる分、日本語を使う(学ぶ)時間が相対的に少なくなるので、日本語能力の発達はどうしても遅れがちになります。いずれ解消されていくのであまり心配する必要はありませんが、同年齢の友達たちに比べて1年くらい遅れることはざらにあります(個人差あり)。

英才教育家庭だと思われる

英語育児をやると、子供がネイティブばりの発音で英語の歌をうたったり、英語のフレーズを口走ったりするので、幼稚園(保育園)の先生やまわりのママ・パパさんから英語育児をしていることがバレバレです。そういうのを気にしない度胸は必要です。

ネイティブ同様にはなれない

いくら頑張って英語育児をやっても、英語圏のネイティブの子供たちと完全に同レベルになるのは難しいです。親のどちらか(あるいは両方)がネイティブで英語プリスクールに行ってるとかなら話は別ですが、英語の苦手な親が普通に日本国内で英語育児をしても、ネイティブの子のように流暢に話せるようにはなかなかなりません。

英語育児はいつから始める?

ではおうち英語は何歳で始めるのがよいのでしょうか。

ネット上では「早ければ早いほどいい」「0歳からが効果的」「1歳までに始めるべき」などという早期派の意見が多いようです。

うちの子の場合は何の疑いもなく生後すぐの0歳から始めましたが、振り返ると2~3歳くらいでもよかったかなと思っています。

年齢別のメリットとデメリット

0~1歳で始める場合

  • 子ども自身が何の抵抗や違和感なく英語を始められる(ネイティブや国際結婚の家庭と同じパターン)
  • 身体や脳がまだ未発達なので、母語・外国語を問わず言葉の習得に時間がかかる(最初の1年間は片言も話せない)
  • 日本語(母語)と英語の習得時期がバッティングする(日本語の成長が遅れる)
  • テレビの映像などあまり見せられず、できることが少ない
  • もしやるなら、音楽(歌)中心がおすすめ

2~3歳で始める場合

  • 覚えた言葉を片っ端からどんどん吸収し、口にし始める
  • 日本語がある程度しっかりしているので、英語とごっちゃにならない
  • テレビも1日30分程度見せられるので、英語をたくさんインプットできる
  • 最初は意味不明な英語に拒否反応を示す可能性があるので、興味をもたせる工夫が必要

4~6歳で始める場合

  • 外国語の習得能力は2~3歳児と変わらず高いまま
  • 日本語が達者なので、英語をゼロから始めるのを面倒がる可能性も
  • 日本のアニメなどにはまると、英語の番組を見たがらなくなる
  • 幼稚園や習い事で忙しくなると、英語に割ける時間が減る

小学1年生以降に始める場合

  • まだ頭が柔らかいので十分高いレベルの英語が身につく
  • 学校でも家でも日本語漬けなのでなかなか英語に浸れない
  • 宿題や習い事、友達との遊びなどで忙しくなり、英語に割ける時間が減る

英語習得に一番適した年齢は?

これらを総合すると、日本語がある程度しっかりしてきて、幼稚園や習い事などが忙しくなる前で、かつ家で過ごす時間がまだたっぷりとれる2~3歳くらいで英語を習わせるのが個人的には一番おすすめです。

(もちろん5歳でも10歳でも英語は十分習得できるので、それ以降は意味がないという話ではありません。あくまで早く英語を学ばせたいならという前提です)

ちなみに生後14カ月くらいで外国語の発音を聞き分ける能力が失われるという研究データ(理化学研究所、2010年)などもありますが、あまり絶対視しない方がいいと思います。人の脳は柔軟なので、あとからでもそういう「英語耳」はいくらでも鍛えることができます。(実際、中学生くらいから英語を始めて、ネイティブ並みの発音を身につけた人は僕の身の回りにもたくさんいます)

日本語を先に習得させる理由

上で書いた通り、日本語(母語)と英語の習得時期をあえて1~2年ずらすのがお勧めです。

早く始めても数年後には差がなくなる

0歳から英語を始めた子と3歳から英語を始めた子がいたら、5歳くらいの時点でどちらもたぶん同じくらいの英語力です。幼児期の2~3年は「誤差」みたいなものなので、あとからでもすぐに追いつけます。

育児の負担が(少し)減る

0~1歳は母語(日本語)を優先した方が親としてはラクです。片言でも日本語が話せるようになれば、ミルクがほしいのか、おしめを濡らしたのか、オモチャで遊びたいのかなどがわかります。英語と日本語を同時にやると、まわりの子よりも日本語の習得が遅れるので、育児のストレスや不安につながったりするかも。

英語ののみ込みが早くなる

言語を一つ使えるようになると、言葉の概念やモノの関係性などがおぼろげながらわかってくるので、ほかの言語を学ぶときののみこみが早くなります。まったく知らないことを英語で学ぶより、すでに知っていることを英語で学んだ方が子供にとってもイメージがわきやすいです。

英語育児で失敗しないために気を付けたい点

最後に、幼少期にバイリンガル教育をする際の注意点をまとめます。(あくまで我が家の方針です)

英語を「勉強」しない(強制しない)

単語を丸暗記させたり、問題を解かせたり、字を書かせたり、いわゆる「勉強」っぽくして子供が英語を嫌いになるのは本末転倒です。楽しく英語に接することができるように、絵本や歌、アニメなど「遊び」の中で英語を取り入れるのがポイントです。間違いを叱ったり、何度も言い直させたりする必要はありません。乗り気がしない日は無理にやらなくてもOKです。

2歳になるまでテレビやスマホを見せない

WHO(世界保健機関)は2019年に発表したガイドラインで、「0~1歳児にはテレビやスマホ画面を見せてはいけない」との勧告を出しています。幼少期のテレビ視聴は認知能力や学力の低下につながることがさまざまな調査でわかってきています。映像は刺激が強すぎる上、0~1歳児の言語習得にほとんど役立たないのでやめましょう(経験談)。2歳を超えたら、1日30分程度を目安に生活の中で取り入れていくとよいです(WHOの勧告では2~4歳は1日最大1時間まで)。

WHOのガイドラインより

文字は後回しでOK

幼児なので「聞く」「話す」が最初です。文字を読んだり書いたりするのは後回しでかまいません。テキストを使った本格的な読み書きの学習は小学生以降で十分です。

「英語上手だね」と言わない

我が家では、英語ができることを特別なスキルだと勘違いしてほしくないので、英語ができることを褒めたりはしていません。大切なのは「相手の話を理解する」「自分の言いたいことを伝える」というコミュニケーションの部分なので、「上手い」「下手」という判断基準は使わないようにしています(日本語ができても褒めないのと同じ)。英語を使って「何をするか」が重要だということが子供にも伝わればいいなと思っています。

日本語のテレビは見せない

日本のアニメは面白いものが多いので、こういうのに一度はまってしまうと、英語のアニメを見てくれなくなる可能性があります。上で書いたように子供にテレビやスマホを見せられる時間は限られているので、日本語の番組に30分を使ってしまったら、英語の番組を見る時間が残りません。日本にも素晴らしい番組はたくさんありますが、何かを得るなら何かをあきらめる決断も必要と考え、我が家では日本語のテレビは基本的に見せていません。

毎日少しずつでも継続する

子どもは覚えるのも早いですが、忘れていくのも早いです。1週間くらいやらないと、覚えた英語をどんどん忘れていくでしょう。せっかくの努力と時間を無駄にしないために、毎日の生活の一部にうまく取り入れて、継続することが大切です。

日本語の本をきちんと読む

時間は有限なので、英語をやればやるほど日本語の時間が少なくなります。幼児期の母語(日本語)はとても重要なので、1日の中で日本語タイムをきちんと確保するようにしましょう。とくに絵本の読み聞かせはすごく大切です。小学生に上がる前に、毎日日本語の本を読む習慣を身につけておくとよいと思います。

まとめ

これまで英語育児をやってきての感想をまとめてみました。

家庭環境や子供の性格や興味、成長段階などによって考え方も変わってくると思うので、一概にはいえませんが、あくまで我が家のケースということで、英語育児に興味のある方はぜひ参考にしていただけたら幸いです。

ほかにも、おうち育児に役立つ記事をいくつか書いているのであわせてご覧いただければうれしいです。

Good luck!