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先日書いたブログ記事「洋書初心者でもラクラク読める!おすすめの英語ペーパーバック10選」につづいて、中級者が読んで絶対に後悔しないおすすめの洋書10作品をご紹介します!
必要な英語の読解レベル
ここでいう中級者というのは、「洋書の中級者」という意味であって、けっして「英語の中級者」という意味ではありません…!
絵本や児童書を中心に、これまで100万語以上を読んできた人が対象となります。
100万語とは、「Magic Tree House」シリーズのような薄めのチャプターブックを200冊くらい読んだ量に相当します。
英語のレベルでいえば、できればTOEICで800点以上とれるようになってから読んだ方がよいです。それ以下のスコアでも読めなくはないですが、スラスラとはいかないと思います。
英語力が足りない人、はじめてペーパーバックを読むという人は、「洋書初心者でもラクラク読める!おすすめの英語ペーパーバック10選」からじっくり始めてみてください。
中級者向けの洋書(小説)の選定条件
この記事では、以下の3つの条件を基準に、おすすめの洋書を選びました。
1.長すぎず、短すぎず
初級編では、おおむね総単語数が1万語以下の本をご紹介しましたが、今回は中級編ということで、少しボリュームを増やし、3万~4万語程度の本を中心に紹介します。
ページ数にしてだいたい200~250pくらいです。
長すぎず、短すぎず、適度に読みごたえもあるので、「洋書1冊読破したぞ~」という達成感が得られるでしょう。(一部長いものもありますが、5万語を超えるものは今回選んでいません)
2.英語はネイティブ小学生の3~6年生レベル
初級編では、英語多読研究会(SSS)が公開している「YL(読みやすさレベル)」で、レベル1~3の洋書を紹介しましたが、今回は、その次の段階であるレベル4~6の洋書を紹介します。
ネイティブスピーカーでいうと、だいたい小学校の中学年~高学年向けのレベルです。
といっても、重厚な「ハリポタ」シリーズを読むにはまだ早いので、その少し手前のレベルの洋書が中心となります。
3.大人も楽しめる
面白い本でないと、読み続けるのはつらいし、英語力もあまり伸びません。
そこでこの記事では、実際に読んだ人の評価が高い本を選びました。
紹介されている洋書はすべて、「SSS書評」データベースで星4つ以上(5段階評価)を獲得していて、Amazonでもレビューが高評価の本なので、大人でも楽しめます。
中級者におすすめの洋書10選
それでは、英語のやさしい本から順番に紹介していきます(ネタバレなし)。
1.Welcome to Dead House (Goosebumps #1)
YL(平均)4.3
総語数 22,731語
アメリカ
全世界で累計4億部以上(!)売れているという超人気ホラー作品「Goosebumps」シリーズの第1巻です(スピンオフをのぞいたオリジナルは全62巻)。児童向けホラーなので好き嫌いが分かれると思いますが、ハラハラドキドキしながらいっきに読めるので、英語の勉強にはおすすめです。
2.The Invasion (Animorphs #1)
YL(平均)4.4
総語数 33,612語
アメリカ
エイリアンの力を借りて子どもたちが動物に変身するというSF小説「Animorphs」シリーズの第1巻(全54巻)。米国では「ハリポタ」「Goosebumps」シリーズに次ぐ、児童書のベストセラーになっています。いかにも子どもっぽい設定ですが、面白いので夢中で読んでしまいます。
3.There’s a Boy in the Girls’ Bathroom
YL(平均)4.4
総語数 35,483語
アメリカ
「Holes」で有名なルイス・サッカのもう一つのベストセラー。大人の心にも刺さる心理描写がとにかく秀逸。英語も読みやすく、「泣ける本」としてタドキスト(多読愛好家)たちに人気です。
4.My Humorous Japan
YL(平均)4.5
総語数 31,000語
イギリス
在日イギリス人がユーモアあふれる筆致で、日本文化についてあれこれエッセー風に書いてます。世界を旅する続編「My Humorous World」と合わせた全6冊シリーズです。ほかの「異文化エッセー」も読みたい人は、同じく日本在住の英語講師(アメリカ人女性)が書いた「American Pie」(YL4.3)をどうぞ。
5.Charlie and the Chocolate Factory
YL(平均)4.5
総語数 29,743語
イギリス
洋書多読の定番。ジョニー・デップ主演で映画化もされたので、知っている人も多いはず。続編「Charlie and the Great Glass Evevator」(YL5.4)は単語が少しレベルアップしますが、ぜひ続けて読んでみて。ロアルド・ダールが好きな人は、ほかに「James and the Giant Peach」(YL5.5)、「Danny and the Champion of the World」(YL5.5)などもおすすめです。
6.Cirque du Freak (The Saga of Darren Shan #1)
YL(平均)5.3
総語数 48,726語
イギリス
日本でもファンの多い児童向けファンタジー小説「ダレン・シャン」シリーズの第1巻です(全12巻完結)。ハリポタはまだ少しきついけど、面白いファンタジーを読んでみたいという人にオススメ。少しボリュームがありますが、5万語へのステップアップとしてぜひ。
7.Dustbin Baby
YL(平均)5.5
総語数 38,000語
イギリス
初級編でも取り上げたジャクリーン・ウィルソンの人気作です。不幸な境遇に生まれた少女が、自分の過去を探す旅に出る話。「読みだしたら止まらない」「感動して泣けた」と絶賛の声多数。
8.The Giver
YL(平均)6.0
総語数 43,139語
アメリカ
女性作家ロイス・ローリーによるSF児童文学の名作。すべてが管理・統制された未来社会を描いたディストピア小説です。読みやすい作品ですが、難しい単語もちらほら出てきます。ローリーはこの作品と「Number the Stars」(YL3.8)でニューベリー賞を受賞してます。
9.Holes
YL(平均)6.4
総語数 46,938語
アメリカ
ニューベリー賞を受賞した、ルイス・サッカの代表作。洋書の多読を始めた人の多くが、「いつか読みたい」と目標にする作品です。過去と現在が交錯しながら物語が進んでいくので、ストーリー展開はやや複雑。英語自体は「ハリポタ」よりも簡単ですが、ある程度洋書を読み慣れていないと話の全体像を把握するのに苦労するかも。
10.Stargirl
YL(平均)6.5
総語数 41,379語
アメリカ
「The New York Times」のベストセラーになったヤングアダルト作品。小さな町にやってきた一人の転校生スターガールが、ある出来事をきっかけに周囲から総スカンを食らって…。世界中で多くの感動を呼び、続編「Love, Stargirl」も出ています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
中級レベルになると、ロアルド・ダール、ルイス・サッカ、ジャクリーン・ウィルソン、ロイス・ローリーなど、大人も楽しめる児童小説家の作品がたくさんあって、英語の「多読」が本当に楽しくなってきます。
好きな作家を見つけたら、その作家のほかの作品をどんどん読んでいくとよいでしょう。
また同じ作品を何回か読み返してみるのもいいですね。
そうやって夢中になって洋書を読んでいくうちに、英語力が飛躍的に伸びること間違いなしですよ!
Happy Reading!