【洋書の効果的な読み方】「5つの工夫」で英語力は信じられないくらい伸びる!

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macha

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翻訳家。大学で英米文学専攻、大学院で言語学修士。英語教育の現場に携わり、現在はおもに翻訳関係の仕事をしています。英検1級、TOEIC満点。

「どの洋書を読めばいいのか」と迷う人はいても、「洋書をどういうふうに読めばいいのか」と悩む人は少ないようです。

でも、ただ漠然と洋書を読んでいるだけでは、たいして英語力はつきません
どう読むかによって、英語力の伸びしろはまったく違ってくるのです。

そこで、今回はペーパーバックと長年格闘してきたmacha(筆者)が、洋書を使って英語力をアップさせたいすべての方におすすめの方法を紹介します。
この読書法なら、読んだ分だけ確実に英語力が伸びますよ!

洋書を使って英語力を上げる5つの方法

1.辞書なしですらすら読める洋書を選ぶ

ほとんどの人は、だいたい自分の英語レベルよりも上の本を選んで失敗します。
世の中のほとんどの洋書は、一般の日本人学習者からすると、レベルが高すぎるんですね。

TOEICで900点以下の人なら、絵本や児童書など、ネイティブスピーカーの小学生向けに書かれた簡単な洋書をたくさん読みましょう。

参考記事:洋書初心者でもラクラク読める!おすすめの英語ペーパーバック10選

もし自分のレベルに合っているかどうかわからなかったら、実際に何ページか読んでみて、「知らない単語がどれくらいの頻度で登場するか」を調べるとよいです。
知らない単語が1ページにいくつもあるような洋書は、あきらかにレベルオーバーです。
どんなに多くても、知らない単語は「2ページに1つ以下」の本にしましょう。
それでも200ページの洋書なら、知らない単語が100個もあるんですから、充分多いです。

知らない単語があまりに多いと、当然ストーリーにもついていけなくなります。
「ちょっと自分には簡単すぎるかな…」と思うくらいの本を選ぶのがポイントです。

2.付箋(ふせん)をはりまくる

筆者の本棚にあるロアルド・ダールの「Charlie and the Chocolate Factory」。LV4の洋書ですが、イギリス英語に不慣れということもあり、付箋は数は50個以上になってしまいました。

ただ漠然と読んでいるだけでは、知識として何も残りません。

洋書を読んでいて、

・繰り返し出てくる単語
・キーとなりそうな単語
・その他気になる表現

などが出てきたら、どんどん付箋をつけていきましょう。

付箋をはっておくと、あとから気になった個所だけを簡単に見直すことができるので便利です。
ペタッとはるだけなので、時間もかかりません。
なにより、読書を中断する必要があまりないので、集中力をそのまま維持できます。

3.辞書で調べるのは気になった単語だけ

きりの良いところまで読んだら、付箋のところを見直しましょう。
このときに単語の意味など気になったところがあれば、辞書を引いたり、ネットで画像を検索したりします。

付箋をつけたところをすべて細かく調べる必要はありません。

筆者の場合、次の日に本の続きを読み始める前に、前日につけた付箋を軽く見直します。
一日経つと、かなり記憶が曖昧だったりしますが、見直すことで、記憶がリフレッシュされます。

このように読書の前や後のタイミングで1~2分、付箋の箇所を見直すだけで、意識的に語彙力をつけることができます。

SSS(英語多読研究会)流の多読法では、「辞書は引かない」のがルールとされていますが、筆者の場合、普段日本語の本を読むときも付箋をはりまくって、わからないところは辞書で調べるタイプなので、英語の本でもそのやり方が一番しっくりきています。

4.気に入った洋書は2度読もう

せっかく手に入れた洋書なので、何度も繰り返し読んでみましょう。

なぜ繰り返し読むべきなのかというと、

簡単にボキャビルできる

未知の単語でも、何度も見ているうちになんとなく覚えられます。しかも、単語帳などと違って、文脈やイメージをともなって覚えられるので、一度覚えたらなかなか忘れません。

「読むスピード」がアップする

同じ本なら、1回目よりも2回目の方が、当然ながら速く読めます(内容をすでに知ってるので)。
そうやって速い読書スピードに体を慣らしておくと、不思議なことに、新しい英語の文章に出合ったときにも、速く読めるようになります。
これは翻訳者の越前敏弥さん(『ダ・ヴィンチ・コード』など)が雑誌のインタビューで紹介していた学習法ですが、僕の経験とも合致します。
英語の読書スピードを上げたければ、同じ本を何度か読むとよいです。
(ただし、さすがに10回も読むと効果が薄れてくるので、2~3回くらいがよいと思います)

「読書量」を簡単に増やせる

SSS(英語多読研究会)流の多読法では、同じ洋書を2回読む場合、2回目の文字数もすべて「読書した単語数」としてカウントしてよいことになっています。
毎回新しい本を読むと時間がかかりますが、同じ洋書を繰り返し読むことで、目標とする読書量(「100万語」など)を早く達成することができます。

これは別にインチキではありません。
同じ本であろうが、別の本であろうが、大量の英語をインプットすることに変わりはありません。
大切なのは、英語を「多読」することなのです。

5.オーディオブックで多聴する

もし自分が読みたい(読んだ)作品のオーディオブックやCDがあるようなら、ぜひ手に入れましょう。

オーディオブックでは有料サイトのaudibleが有名ですが、筆者のおすすめはYouTubeです。
ある程度有名な作品なら、「作品名 audiobook」で検索すると、プロやアマチュアが朗読している無料の音声が見つかることが結構あります。
(アマチュアの場合、出来はピンキリですが)

「洋書を耳から聴く」なんて難しそう……と思うかもしれませんが、一度本を読んでいたら、ストーリーの流れが頭に入っているので、リスニングはかなり楽になります
単語を断片的にピックアップできるだけで、なんとなく話している内容が想像できるんです。

筆者は気に入った洋書があれば2回読んで、オーディオブックは移動時間などに10回以上聞いてます(読むのは集中力がいるので疲れますが、ただ聴くだけなら楽なんですね)。


↑こちらは、前出の「Charlie and the Chocolate Factory」をドラマタイズした朗読作品です。
細部をはしょって、長さも全体の3分の1くらいにまとめられていますが、声優さんがみんな上手なので、聴き入ってしまいます。

まとめ

いかがでしょうか?

筆者は大学で英文科だったこともあって、かなりペーパーバックを読んできた方だと思いますが、今から考えると、長年、本当に無駄な読み方をしていました。

「意味がわからなければ飛ばしてね~。スキミングよ~」というやさしい先生がいるかと思えば、分厚いOED(有名な英語辞典)を使って「隅々まで意味を完璧に調べ尽くせ!」という鬼教授もいて、いろんな意見に振り回されていました。
なにより、読むのは高名な文豪や学者の作品ばかりで、当時の自分にはあきらかに英語のレベルが高すぎました。

この記事で紹介した読み方は、長年ペーパーバックを読むのに苦労してきた筆者がたどり着いた、現時点でベストだと思う方法です。
この方法を実践してから、筆者の英語力は確実にレベルアップしたと思います。

もちろん、この方法が絶対に「正解」というわけではないので、みなさんで参考になりそうな部分を取り入れて、どんどんカスタマイズしていっていただけたらと思います。

Happy Reading!