【洋書の効果的な読み方】「6つの工夫」で英語力は信じられないくらい伸びる!

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macha

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アラフォーの英日翻訳家。元英会話学校講師。TOEIC満点/英検1級。言語学修士号。コーヒー、読書、音楽が好き。

「どの洋書を読めばいいのか」と迷う人はいても、「どんなふうに洋書を読めばいいのか」と悩む人は少ないようです。

でも、ただ漠然と洋書を読んでいるだけでは、あまり英語力はつきません
「どう読むか」によって、英語力の伸びしろは大きく違ってくるのです。

そこで、今回はペーパーバックと長年格闘してきたmacha(筆者)が、洋書を使って英語力をアップさせたいすべての方におすすめの方法を紹介します。

この読書法なら、読んだ分だけ確実に英語力が伸びますので、ぜひ実践してみてください。

洋書を使って英語力を上げる「6つの方法」

1.辞書なしで読める洋書を選ぶ

ほとんどの人は、自分の英語レベルよりも上の本を選んで失敗します。
世の中の大部分の洋書は、一般的な日本人学習者からすると、レベルが高すぎるんですね。

TOEICで900点以下の人なら、まずはネイティブスピーカーの小学生向けに書かれた簡単な洋書(絵本や児童書)をたくさん読むところから始めましょう。

もし自分のレベルに合っているかどうかわからなかったら、実際に何ページか読んでみて、「知らない単語がどれくらいの頻度で登場するか」を調べるとよいです。
知らない単語が1ページにいくつもあるような洋書は、あきらかにレベルオーバーです。
どんなに多くても、知らない単語は「2ページに1つ以下」の本にしましょう。
それでも200ページの洋書であれば、知らない単語が100個くらい出てくるわけですから、充分多いです。

知らない単語があまりに多いと、当然ストーリーにもついていけなくなります。
最初は「ちょっと自分には簡単すぎるかな…」と思うくらいの本を選ぶのがポイントです。

2.付箋(ふせん)をはりまくる

ロアルド・ダールの「Charlie and the Chocolate Factory」。
50個以上付箋を貼って、何度も見返しました。

ただ漠然と読んでいるだけでは、知識として何も残りません。

洋書を読みながら、 どんどん付箋を貼っていきましょう。
おすすめは次のような箇所です。

  • 繰り返し出てくる単語
  • キーとなりそうな単語
  • その他気になる表現

付箋をはっておくと、気になった個所だけを後から簡単に見直すことができるので便利です。
ペタッとはるだけなので、時間もかかりません。
なにより、読書を中断する必要がほとんどないので、集中力を維持できます。

3.「気になった単語」だけ調べる

きりの良いところまで読んだら、付箋のところを見直しましょう。
このときに単語の意味など気になったところがあれば、辞書を引いたり、ネットで画像を検索したりします。

ただし、付箋をつけたところをすべて細かく調べる必要はありません。

筆者の場合、本の続きを読み始める前に、前回つけた付箋のところを軽く見直します。
一日経つと、かなり記憶が曖昧だったりしますが、見直すことで、記憶がリフレッシュされます。

このように読書の直前・直後のタイミングで1~2分、付箋の箇所をざっと見直すだけで、意識的に語彙力をつけていくことができます。

SSS(英語多読研究会)流の多読法では、「辞書は引かない」のがルールとされているので、このやり方とは違います。筆者の場合、普段日本語の本を読むときも付箋をたくさん貼って、わからないところは辞書で調べるタイプなので、英語の本でもこのやり方が一番しっくりきています。自分に合う方法を試してみてください。

4.気に入った洋書は2度読む

一度読んでおしまい、ではもったいないです。
せっかく手に入れた洋書なので、何度か繰り返し読んでみましょう。

僕が繰り返し読むのをお勧めする理由は3つあります。

【理由1】ボキャビルできる

知らない単語でも、何度か見ているうちに自然に覚えていきます。しかも、単語帳などと違って、文脈やイメージをともなって記憶するので、一度覚えたらなかなか忘れません。

【理由2】「読むスピード」がアップする

同じ本なら、当然ながら1回目よりも2回目の方が速く読めます(内容をすでに知ってるので)。
そうやって速い読書スピードに体を慣らすと、不思議なことに、新しい英語の文章に出合ったときにも、速く読めるようになります。
これは翻訳者の越前敏弥さん(『ダ・ヴィンチ・コード』など)が雑誌のインタビューで紹介していた学習法ですが、僕の経験とも合致します。
英語の読書スピードを上げたければ、同じ本を何度か繰り返し読むとよいです。
(ただし、さすがに5回も10回も読むと効果が薄れてくるので、2~3回くらいがよいと思います)

【理由3】「読書量」を増やせる

一度読んだ本は2回目以降は早く読めるので、同じ洋書を繰り返し読むことで、目標とする読書量(「100万語」など)を早く達成することができます。

これは別にインチキではありません。
SSS(英語多読研究会)流の多読法では、同じ洋書を2回読む場合、2回目の文字数もすべて「読書した単語数」としてカウントしてよいことになっています。
同じ本であろうが、別の本であろうが、大量の英語をインプットすることに変わりはありません。
大切なのは、量をこなすことです。それは、英語を「多読」することなのです。

5.耳からも「読書」する

もし自分が読みたい(読んだ)作品のオーディオブック(朗読音声)があるようなら、ぜひ手に入れましょう。

オーディオブックでは有料サイトのaudibleやscribdが有名ですが、手軽に始められるのはYouTubeです。
有名な作品なら、「作品名 audiobook」で検索すると、たいていプロやアマチュアが朗読している無料の音声が見つかります。(アマチュア録音の場合、出来はピンキリですが)

「物語を耳から聴く」なんて難しそう……と思うかもしれませんが、一度本を読んでいると、ストーリーの流れが頭に入っているので、リスニングは意外に簡単にできます。
単語を断片的にピックアップできるだけで、話している内容がなんとなく想像できるからです。

筆者の場合、気に入った洋書があれば2~3回読んで、オーディオブックは移動時間などに10回以上は聴いてます(=多聴)。本を読むのはそれなりに集中力が要求されますが、リラックスしながら耳から聴くだけなら意外に楽だったりします)。

6.「同じ作者」の別の本を読む

めでたく1冊読み終わったら、次の本探しが始まります。

上で紹介した点に注意しながらまた新しい本を探せばよいわけですが、もし「面白い」と思える本にすでに出合えたなら、次の1冊も、同じ作家の別の作品を選ぶことをお勧めします。

一つ作品を読んだことがあると、その作家の傾向やパターン、文章の特徴、よく使う語彙などがある程度わかっているので、別の作品を読むときも「予知能力」が働きます。
だから知らない作家の本を読むのと比べて、スムーズに、前の作品と比較したりしながら、より「深く」読むことができます。

そうやって読書は「点」ではなく、連続性をもった「線」として読んでいくのがおすすめです。
僕は好きな作家がいたら、よくシリーズやボックスセット(全巻セット)を買って読みます。

一人の作家の本を何冊か読んだら、今度はその作家が影響を受けたほかの作家の本を読んでみるのもよいかもしれません。

逆に、1冊読み終わったけど「少し難しかったなぁ」「あまり好きな作風ではなかったかも…」と思う場合は、その作家の作品にこだわる必要はありません。
好きな作家に巡り合えるまで、どんどん新しい本にチャレンジしてみてください。

まとめにかえて

いかがでしょうか?

筆者は大学で英文科だったので、わりとペーパーバックを読んできた方だと思いますが、今から考えると、長年、本当に無駄な読み方をしていました。

「意味がわからなければ飛ばしてね~。スキミングよ~」というやさしい先生がいるかと思えば、分厚いOED(有名な英語辞典)を使って「隅々まで意味を完璧に調べ尽くせ!」という鬼のように厳しい教授もいて、いろんな意見に振り回されていました。
そもそも、読まされるのは有名な文豪の作品ばかりで、当時の自分の英語レベルからすると、あきらかに難しすぎました。

この記事で紹介した読み方は、長年ペーパーバックを読むのに苦労してきた筆者がたどり着いた、現時点でベストだと思う方法です。
この方法を実践してから、筆者の英語力は確実にレベルアップしました。
知らない単語に出合う確率が減り、英語のニュアンスもわかるようになり、学校では教わらないネイティブっぽい英語表現をたくさん学ぶことができました。
なにより、洋書を読むのが楽しくなりました。

もちろん、この方法だけが絶対に「正解」というわけではないと思います。
ほかにも、もっと効果のあるやり方があるかもしれません(いいアイディアがある人はぜひ教えてください!)。
みなさんで参考になりそうな部分を取り入れて、どんどんカスタマイズしていっていただけたらと思います。

Happy Reading!