【目からうろこ】たった1カ月で英語の発音が劇的に良くなる3つの方法

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macha

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アラフォー翻訳家。英検1級/TOEIC満点/言語学修士。「極力勉強せず、楽しみながら英語力を自然に上げる」がモットー。英語育児(5歳)も実践中です。

「英語の発音って難しい…」と思っている人は少なくないと思います。

僕自身、インターネットどころかCDすらない時代(懐かしの昭和)に英語を学び始めたので、ネイティブ発音に触れる機会もほとんどなく、最初はこてこてのカタカナ発音でした。でもいろんな方法を試しているうちに、自分なりに英語らしい発音のコツをつかみました。

今では日本語を話さなければ、アメリカ人だと勘違いされるくらいになりました。

そこで今回は、そのエッセンスを凝縮して、1カ月くらいでネイティブっぽい発音の基本を身につけるやり方を紹介します。

注意

この記事では、よくあるシャドーイングや発音動画を見ながらの発声練習などは紹介していません。むしろ、真逆のアプローチをおすすめしています。やるやらないは自己責任でお願いします。笑

まずはアプリで発音チェック

自分の現状レベルを把握する

発音練習を始める前に、自分の発音レベルがどれくらいなのか客観的に知っておきましょう。

アメリカ発の発音矯正アプリ「ELSA」(有料)をダウンロードすれば、簡単な発音チェックを受けられます(体験版なら無料)。

ちなみに僕がやってみたら、上記の通り98%という結果でした。このアプリ、不思議なことにネイティブがやっても95%程度だったりするらしいので、90%以上のスコアならほぼ合格と言えるかと思います。

気に入った方は、ぜひ有料版を購入してみて、自分のスコアがどれくらい今後上がっていくかを試してみるとよいかもしれません。

ELSA SPEAK公式サイトはこちら

machaも英文を朗読してみます

「翻訳家なんて発音はどうせ下手なんでしょ…」と思われているふしがあるので、手元にある『Alice’s Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)』の第1章、冒頭部分を読んでみます。

 

ネイティブではありませんし、長年日本に暮らしているので、日本語のアクセントの影響も受けているとは思いますが、発音が通じなくて困ることは基本的にありません。ネイティブが聞けば、「あれ、ひょっとして外国人かな…?」と思うかもしれないレベルです。

なぜ正しい発音がなかなか身につかないか

いろいろな理由がありますが、おそらく最大の理由がこれです。

スペル(文字)を意識するから

発音が苦手になる最大の理由は、外国語学習を「文字」から始めるからです。文字を先に覚えると、間違った音が身に付きやすいです。

例:immune(免疫の)

英単語帳などでこの単語を覚えた人は「イミューン」と発音すると思います。スペルが頭の中にあるからこうなります。

でも最初の「イ」はアクセントがない弱い音なので、初めて耳から聞く人(スペルを知らない人)には「アミューン」や「エミューン」のように聞こえるかもしれません(米語の発音記号:/ɪmjúːn/)。

この「ア」なのか「イ」なのか「エ」なのかよくわらかないくらい弱い音がポイントです。耳で覚えた人はこういう発音が自然にできるようになります。逆に文字から覚えた人は、スペルにつられて、「イ」を強く発音しすぎるクセがなかなか抜けません。

こんな感じで文字から学び始めると、どうしてもスペルに縛られてしまいます。

やってはいけない発音特訓

僕があまりお勧めしていない方法です。

× 口や舌の位置など「形」から入る

発音テキストなどでは口の中の図説付きで詳しく舌の動きや空気(息)の流れを解説していたりしますが、最初はあまり気にしない方がよいです。形を気にして発音すると、変なクセがつきやすいです。

そもそも人は自分の口の中の動きを正確にわかっておらず、そのとおりに動かせる人はほとんどいません。舌の位置などを気にするのはやめて、自分の耳を信用しましょう。耳から聞こえた通りに発音するのがポイントです。

× 口の筋肉を鍛える

発音教材の中には、英語のスピーキングには「口や舌の筋肉が必要」と書いてあるものがあったりします。

たしかに英語と日本語では口(唇、舌)の動かし方や息の出し方が違いますが、「筋肉痛」になるくらい力んで発音する必要はありません。そもそもそんなに筋力が必要な音なら、ネイティブスピーカーも面倒で疲れるので、何千年の歴史の中でとっくに消滅しているはずです。

英語は力まずに、リラックスして発音して大丈夫です。別にオペラ歌手になるわけではないので、特別な筋トレはいりません。正しい口の動かし方は、話しているうちに自然に身についていきます。

発音習得の大原則(メカニズム)

ここからが本題です。

大原則
たくさん聴く→耳が育つ→発音できるようになる

これがネイティブの子供が発音を身につけていく順序です。ノンネイティブも基本的に同じです。

発音習得には英語の「音感」の獲得が欠かせません。たくさん英語の音を聞いて、頭の中で再生できるようになって初めて、自分でも発音もできるようになります。

いきなり発音練習から始める人がいますが、リスニングが先です。英語の音を耳鳴りするくらい大量にインプットして、自分の「英語耳」を育てましょう。

その効果的なやり方をお伝えします。

【方法1】テキスト付属の音声を聴き込む

方法1

音声付きの英会話入門テキストを買う
→音声(CDなど)を1カ月間、毎日3時間くらい聞く

英語をこれから本格的に始める人や、リスニング力がほぼゼロに近い初心者はこの方法がおすすめです。

  1. まずは音声を常に聞き流す(部屋、移動中など)
  2. 慣れてきたら、音声に続けてセリフやフレーズをマネして言ってみる
  3. テキストを開いて目で追いながら音声をリピートする

すぐに発音をマネしようとしなくていいので、まずは音声をひたすら聞いてください。毎日聞き続けると、1~2週間後には、音楽の曲を覚えるみたいに、なんとなく近い発音でセリフ(フレーズ)を自分でも言えるようになってくると思います。最後にテキストを見て、スペルと「頭の中の音声」を一致させていけば完成です。

macha
僕が新しい外国語(フランス語、中国語、アラビア語など)を学ぶときは必ずやっている方法だよ

音声素材を聴くときのコツ

いきなりテキストを開かない

最初はテキストをいっさい見ないで、ただ純粋に英語の音だけを聴いてください。1~2週間して慣れてきたと思ったら、テキストを開いて、文字を確認してもOKです。

意味を考えない

リスニングではないので、聞こえてくる単語や文章の意味をいちいち考える必要はありません(自然に理解できる分にはOKです)。聞き取ろうとすると疲れたりストレスになったりするので、意味は考えず、音楽のように「音」だけを聴くようにしましょう。

聞き流しでもOK

TOEICのテストのように全神経を注いで聴かなくても大丈夫です。部屋で聞き流しするのでもいいですし、移動時間にイヤホンをつけてぼんやり聞くのでもかまいせん。とにかくたくさん聞くことを心掛けてください。

テキストを選ぶ際の注意点

日本語の解説やナレーションが少なく、ゆっくり、はっきり発音されている音声教材がおすすめです。

おすすめ教材はコレ

いわゆる発音教材ですが、ネイティブのナレーターがかったるいくらいゆっくり発音してくれているので、一つ一つの音の変化や発声の仕方が耳で聴くだけでもわかりやすいです。僕が英会話講師だったときに発音指導に使っていた教材です。DVDは見なくていいので、CD2枚を順に聞き込んでください。

【方法2】洋楽を完コピする

方法2

YouTubeで洋楽を1日1曲歌えるようにする(1カ月で計30曲)

少しリスニングができる人(TOEIC500~700点くらい)は、洋楽をたくさんカラオケすることをおすすめします。

音楽は楽しみながら英語らしい発音を身につけるのに非常に向いています。リエゾン(リンキング)やリダクションなども自然に出てくるし、区別の難しい母音や子音もはっきり発音されるので、マネして何曲か歌っているうちに、どんどん発音がよくなっていきます。

洋楽カラオケのコツ

いきなり歌詞を見ないようにしましょう。

  1. まずは何度も歌を聴き込む
  2. 次に聞こえたままにマネして歌ってみる
  3. 歌詞をチェックしながらもう一度聴く(頭の中の音と、文字の音の差を修正)
  4. もう一度歌う

歌うときは、自分の頭の中の音を大切にしてください。(スペルに流されない)

おすすめの曲はコレ

僕のおすすめの英語の洋楽(男女別)はこちらのサイトにまとめていますので、どうぞご参考に。

【方法3】アルファベットソングで苦手な音を克服

方法3

YouTubeで苦手な発音のアルファベットソングをリピート再生して毎日30分程度聴く

上級者など、自分の苦手な発音が何かを把握している人は、そこにポイントをしぼって練習していくことになります。

YouTubeには素晴らしい発音教育ビデオがたくさんありますが、僕のおすすめはネイティブの子供向けアルファベットソングです。本来は子どもにフォニックスやスペルを教えるための動画ですが、ノンネイティブの発音練習にも使えます。

  1. 苦手な発音のアルファベットソングを数曲探して登録する
  2. リピート再生して毎日30分くらい聴く(移動中などイヤホンで)
  3. 1週間くらいして歌詞をだいたい覚えたら自分でも口ずさんでみる
  4. 別の曲で2と3を繰り返す

洋楽カラオケ(方法2)と同様、曲にのせて歌うことで、力まずに自然に発音することができるようになります。

幼児向けアルファベットソングの例

YouTubeで「letter + (アルファベット) + song」で検索するだけです。

たとえば、Lが苦手な人なら、こういう作品がいろいろヒットします。

Jack Hartmannさんのアルファベットシリーズもお勧めです。こちらは「F」です。

またアルファベットではありませんが、苦手な人の多い「schwa」や「th」などの歌も見つかります。こちらは「schwa」サウンド。

一曲の中に同じ発音を使った単語がいろいろ出てくるので、ランダムに洋楽を聴くよりも、苦手な発音にたくさん触れることができます。

アルファベットソングを聴くときのコツ

リピート再生する

YouTubeには便利なリピート再生機能があるので、同じ曲を何度も聴くことができます。集中して聴かなくていいので、移動時間などにイヤホンをつけて、耳にタコができるくらい毎日繰り返し聴いてください。

(リポート再生の設定方法についてはこちらのサイトが詳しいです)

最初はあえて歌わない

最初から発音してしまうと、いつまでも変な発音が治りません。繰り返しになりますが、最初は何度も歌を聞き流しして、頭の中に、その音の「イメージ」を作ってください。

自然に歌詞を口ずさんでしまうまで、あえて歌わないようにしましょう。無意識に歌ってしまうときが、発音を習得したときです。

まとめ

さいごに発音について大切なことを2つ書きます。

  1. 細かい発音は気にしない(完璧を目指さない)
  2. 発音練習は早めに卒業する

正直、発音練習(改善)にあまり時間をかけるのはもったいないです。発音ばかり磨いても、英語の読解力やスピーキング力がたいして上がるわけではありません。

多読や多聴、スピーキングなどの「実践」にできるだけ多くの時間をさけるよう、発音練習はなるべく早い段階で卒業するのがおススメです。

本当にネイティブ並みの発音を身につけようと思ったらおそらく何年もかかりますが、ノンネイティブとしては実際そこまで必要ありません。ネイティブから聞き取りづらいと思われないレベル(聞き返されないレベル)になれば十分です。

macha
パッくんやアグネス・チャンも日本語のなまりが少しあるけど、聞き取りにくいことはないよね

今回紹介した方法を実践すれば、一通りの発音の基礎は1カ月ほどの短期間に身に付くと思います。基本さえ押さえたら、あとは英語のシャワーを何千時間と浴びるうちに、ほっといても発音はどんどん良くなっていきます。

気になる方はぜひ試してみてくださいね。
Good luck!