【完全無料】死ぬまでに絶対読みたい洋書の名作15選(Kindle/Kobo対応)

※記事内に広告が含まれています。

スポンサーリンク



The following two tabs change content below.

macha

翻訳家(英日)。英検1級/TOEIC満点/言語学修士。「極力勉強せず、楽しみながら英語力を自然に上げる」がモットー。英語育児(8歳)も実践中です。

みなさん、こんにちは。

本ブログでは、これまで英語の絵本や児童書を中心におススメの洋書をいろいろ紹介してきました。

とはいえ、洋書ってたくさん買うと、スペースをとるし、お金も結構かかりますよね。

そこで今回は翻訳家のmachaが、キンドルや楽天Koboなどで読める無料の人気作品を、英語レベル別に厳選してご紹介します。

有料サービスの「Kindle Unlimited」や「Amazon Prime」に入らなくても、全部タダで読めてしまいますよ… 笑

気になる作品があればダウンロードしてみてくださいね!

この記事はこんな人におすすめ
  • オンラインですぐに読める洋書を知りたい人
  • Kindleや楽天Koboをもっていて、英語多読用の無料本を探している人
  • 英語ネイティブに愛されている名作小説を楽しみたい人

なぜ無料で洋書が読めるの?

オンラインで無料で公開されている書籍はプロ・アマ問わず、たくさんありますが、最も代表的なのはパブリック・ドメイン(公有財)となった作品です。

これは作品の発表から一定期間が経過し(米国では一般に95年)、著作権が失効した状態を指します。

そのため、大変ありがたいことに、ジェーン・オースティンやエドガー・アラン・ポーのような前時代を代表する文豪たちの作品を、私たちは無料で読むことができるのです。

今回はそうした作品の中から、英語学習におすすめの本を選びました。

選定方法(どういう基準で本を選んだか)

パブリック・ドメインの老舗デジタルライブラリー「Project Gutenberg」で公開されている約6万点の電子書籍(eBooks)の中から、人気(ダウンロード数)、英語の難易度、本の長さ(総語数)、読者レビュー(評価)などを元に、おすすめの作品をピックアップしました。

もちろん、筆者自身も全作品に目を通しています(昔読んだ本が多いですが)。

Project Gutenbergの利点

  • 6万冊以上の電子書籍が無料で読み放題
  • 会員登録や専用アプリが不要
  • オンライン(HTML)、ePUB(iBooks、楽天Koboなど)、Kindleなどさまざまなデータ形式に対応

具体的な洋書の選定基準

  • 初級編は絵本ランキング、中級編は児童文学ランキング、上級編は全体ランキングで、ダウンロード数上位の作品をピックアップしました(同著者の作品は各レベルで代表作一つを紹介)
  • 作品の英語難易度は「ATOSブックレベル」を参考にしました
  • 語数の多い作品ほど難易度が高いとみなし、本文が15万語を超える長い小説(Moby Dickなど)は、ランキングからはずしました
  • 信頼性の高い世界最大のブックレビューサイト「goodreads」で、読者によるレビューが3.8以上のものだけを選びました
  • 全体ランキング上位にランクインしている「The Adventures of Sherlock Holmes」は内容を鑑み、上級ではなく中級編で紹介しています

電子書籍ファイルの読み込み方

macha
ダウンロードが面倒なら、オンラインでもそのまま読めるよ

Project Gutenbergからダウンロードした電子書籍ファイルは、キンドルや楽天Koboの専用端末、アプリなどで読むことができます。

やり方は簡単です。わからない方は、下記のサイトなどを参考にしてみてくださいね。

注意点(英語のレベル)

今回紹介しているパブリック・ドメインの本は、100~200年くらい前に書かれているため、今ではもう使われない語彙や用法、文語的な言い回しなどが多数出てきます。

だから、英語のレベルとしては全体的に高めです。

macha
日本でいうと、夏目漱石や森鴎外の小説を読む感じだね

英語力に自信のない方は、下記の記事で紹介したおすすめの作品を一通り読んで、ある程度基礎力をつけてから、今回紹介している無料作品を読むのを強くおすすめします。

【初級レベル】無料で読める英語絵本トップ5

比較的やさしい洋書入門者向けの本から紹介します。
ネイティブの幼稚園~小学3年生くらいによく読まれている名作絵本です(ネタばれなし)。

macha
下にいくほど英語のレベルがどんどん上がるから、上の方から読んでみてね
無料ファイルの入手方法
紙の本で読みたい方もいると思うので、通販サイト(Amazonや楽天など)へのリンクもつけておきます。無料版は、Project Gutenbergのサイト(リンクは下記)よりダウンロードください。

【1】The Tale of Peter Rabbit(ピーター・ラビットのおはなし)


作者:Beatrix Potter(イギリス)
初刊:1893年
総語数:975語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/14838

世界中で愛される児童書「ピーター・ラビット」シリーズの最初の作品。少し文語的な表現がありますが、話がわりと短く、英語も読みやすいです。同シリーズでは、ほかに「The Tale of Tom Kitten」「The Tale of Benjamin Bunny」「The Tale of Squirrel Nutkin」なども人気です。

【2】The Story of the Three Little Pigs(三匹のこぶた)


作者:L. Leslie Brooke(イギリス)
初刊:1904年
総語数:956語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/18155

日本でもよく読まれている童話。文章は繰り返しが多く、親しみやすいです。他に同著者の作品では、「金のガチョウ」などを収録した「The Golden Goose Book」もおすすめです。

【3】Little Black Sambo(ちびくろサンボ)


作者:Helen Bannerman(スコットランド)
初刊:1899年
総語数:1089語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/17824

人種差別との批判を受け、絶版と復刊を繰り返しながらも読み継がれている名作。英語の古い用法がときどきありますが、ストーリーは短めで読みやすいです。下記「The Little Red Hen」の作者Florence White Williamsがイラストを描いています。

【4】The Little Red Hen(おとなしいめんどり)


作者:Florence White Williams(アメリカ)
初刊:1918年
総語数:1329語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/18735

イギリスの有名な民話。農場で怠けものの犬、猫、ネズミといっしょにらすメンドリのお話です。やや長めのストーリーですが、最後のオチまで楽しめます。

【5】Twas the Night before Christmas: A Visit from St. Nicholas(サンタクロースがきた)


作者:Clement Clarke Moore(アメリカ)
初刊:1823年
総語数:555語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/17135

アメリカではクリスマスの時期によく読まれている本です。美しい挿絵にリズミカルな四行詩。語彙はわりと平易ですが、詩なので少し難しく感じるかも。韻を踏んだ独特の形式・リズムに慣れておきましょう。

【中級レベル】無料で読める英語児童文学トップ5

つづいて、少し長めの中級者向けの洋書を紹介します。
おもにネイティブの小学4年生~中学生によく読まれている人気の児童書です。

macha
ここからいっきに文字数が増えて、読みごたえが出てくるよ

【1】The Happy Prince, and Other Tales(幸福な王子 その他)


作者:Oscar Wilde(アイルランド)
初刊:1888年
総語数:16,148語(※The Happy Prince)
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/902

19世紀末文学の旗手として知られるオスカー・ワイルドの短編集。「幸福な王子」「ナイチンゲールとバラ」など、5つの童話を収めています。英語が比較的読みやすいので、古典児童文学の導入におすすめ。

【2】The Wonderful Wizard of Oz(オズの魔法使い)


作者:L. Frank Baum(アメリカ)
初刊:1900年
総語数:42,006語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/55

世界中の子供たちに読み継がれてきたファンタジー児童小説の傑作。4万語を超えるボリュームですが、単語がわりと平易で、文章もシンプルなので読みやすいです。

【3】Alice’s Adventures in Wonderland(不思議の国のアリス)


作者:Lewis Carroll(イギリス)
初刊:1865年
総語数:27,500語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/11

ルイス・キャロルの言わずと知れた代表的児童小説。かばん語(複数の言葉をつなぎ合わせた混成語)などの言葉遊びのほか、一文がわりと長め(著者のスタイルで挿入文が多い)なので、慣れるまで読みづらく感じるかも。続編「Through the Looking-Glass」も人気です。

【4】A Christmas Carol(クリスマス・キャロル)


作者:Charles Dickens(イギリス)
初刊:1843年
総語数:28,448語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/46

イギリスの文豪チャールズ・ディケンズによる、いまも世界中で読み継がれているクリスマスシーズン定番の物語です。作品自体が古いことに加え、文体が饒舌かつ独特でかなり難しめです(話の脱線も多い)。

【5】The Adventures of Sherlock Holmes(シャーロック・ホームズの冒険)


作者:Arthur Conan Doyle(イギリス)
初刊:1892年
総語数:105,071語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/1661

おなじみ名探偵ホームズと友人のワトソン医師が難事件に挑む人気の推理小説シリーズ。こちらは12の短編を収めたシリーズ最初の本です。一つ一つの物語は短めですが、推理小説らしく細かい描写が多いので、やや難解です。

【上級レベル】無料で読める英語古典小説トップ5

さいごに英語上級者向けの洋書を紹介します。
おもにネイティブの高校生や大学生によく読まれている定番の古典小説です。

macha
ここらへんの作品がすらすら読めるようになれば、怖いものなしだね

【1】The Great Gatsby(華麗なるギャツビー)


作者:F. Scott Fitzgerald(アメリカ)
初刊:1925年
総語数:47,094語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/64317

20世紀のアメリカ文学を代表する中編小説。平易な語彙に流れるような文体で、純文学の本格入門におすすめ。日本では村上春樹さんの翻訳でも知られていますね。

【2】The Picture of Dorian Gray(ドリアン・グレイの肖像)


作者:Oscar Wilde(アイルランド)
初刊:1890年
総語数:65,105語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/174

オスカー・ワイルド唯一の長編小説で、狂気と道徳、官能が入り交じったドラマチックな展開が魅力の作品。シンプルな文章が多く、古典作品の中ではわりと読みやすいです。

【3】A Tale of Two Cities(二都物語)


作者:Charles Dickens(イギリス)
初刊:1892年
総語数:135,420語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/98

前出『クリスマス・キャロル』の著者チャールズ・ディケンズによる長編歴史小説です。10万語を超えるボリュームで、単語も文章もかなり難易度が高いです。

【4】Frankenstein; Or, The Modern Prometheus(フランケンシュタイン)


作者:Mary Wollstonecraft Shelley(イギリス)
初刊:1818年
総語数:76,855語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/84

「最初のSF小説」ともされる怪奇小説。日本では単なるホラー小説と誤解されることもありますが、科学技術の発展と人間性の本質に迫る傑作です。ビッグワードの多い難解な文章です。

【5】Pride and Prejudice(高慢と偏見)


作者:Jane Austen(イギリス)
初刊:1813年
総語数:122,189語
無料閲覧・ダウンロード:https://www.gutenberg.org/ebooks/1342

19世紀イギリス文学を代表するジェーン・オースティンの傑作。会話文が多いので比較的読みやすいですが、イギリス上級階級らしい皮肉やエスプリの効いた英語表現がたくさん出てくるので要注意。ペンギンブックスの読者が選ぶ「古典名作100冊」(2018年)で堂々1位に選ばれた作品です。

多読するなら専用端末があると便利

いくら無料で読めるといっても、パソコンやスマホの画面で英語の長文を読むのはつらいですよね……。

そこで、おすすめしたいのがKindle(キンドル)です。


1万円台で買えて、薄くて軽くて持ち運びに便利、思い立ったらすぐ洋書が買える、充電が何週間ももつ、フロントライトで目に優しい、辞書・マーカー機能…と、一度使うと手放せないツールです。

Kindleについては、こちらの記事で詳しくメリット・デメリットを解説しています。ぜひご覧ください。
(今回紹介した作品はすべてKindle対応です)

さいごに

以上、無料で読めるおすすめの洋書を紹介しました。

こういう名作が無料で読めるのはすごいことだな、とつくづく思います。

(僕の学生時代は、ここで紹介した洋書の多くを自腹で購入したものです…)

ただし、すでに書いたように、どれも古い作品なので、もう使われない英語表現も多数出てきます。

読むときは、知らない単語が出てきても、くまなく調べようとせず、作品全体のストーリーや雰囲気などを楽しむようにするとよいでしょう。

古典作品に親しんでおくと、ネイティブと話すときに話題の幅が広がりますし、現代の小説がかなり簡単に感じられるようにもなりますよ。

ぜひチャレンジしてみてくださいね。

Enjoy reading!

おすすめ記事
洋書のおすすめのリーディング方法についてはこちらの記事をどうぞ。
【洋書の効果的な読み方】「7つの工夫」で英語力は信じられないくらい伸びる!
スポンサーリンク