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我が家ではORT(Oxford Reading Tree)などと並行して、
「Clifford Phonics Fun」シリーズを子どもの英語の読み聞かせに使っています。
もっと知られてもいい絵本だと思うので、この記事では実際におうち英語の教材として使ってみた感想をレビューします。
ORTの記事はこちら:
【英語育児】ORTが最強の「多読」入門絵本である6つの理由
Cliffordってどんな絵本?
作品・作者について
正式名称は「Clifford the Big Red Dog」(おおきいあかいクリフォード)です。
アメリカの児童文学作家ノーマン・ブリッドウェル(Norman Bridwell)さんが、1960年代から発表した絵本シリーズ。2000年代にはアメリカでテレビアニメにもなりました。
アメリカ人の友人いわく、「アメリカ人ならみんな子供の頃に読んでいる絵本」だそうです。
基本ストーリー
主人公の女の子エリザベスと巨大な飼い犬クリフォードを中心とするほんわかストーリーです。
クリフォードがあまりに大きいのでいろんなトラブルが起きたりするのですが、最後はハッピーエンドで終わります。
対象年齢(Clifford Phonics Funの場合)
ネイティブの幼稚園~小学1年生
参考:出版社サイト
でもこれはフォニックス用教材としての話なので、単に「読み聞かせ」するなら、2~3歳頃から使えると思います。
全72冊の多読入門シリーズ
12冊入りのボックスセットが全部で6つ出ています。全200冊以上のORTより数ははるかに少ないですが、全部読むとそれなりに読了感(達成感)が味わえます。
朗読CD&日本語解説付き
すべてのストーリーに朗読音声があるので、英語の発音が苦手な親でも、ネイティブ発音で読み聞かせできます。意味のわからないところは日本語解説を確認することができます。
ストーリーが短い
1話16ページなので、テンポよく読み進められます。我が家では、だいたい1日に6話(忙しいときは3話)ずつ読んでいます。
フォニックス(発音とつづり)が学べる
もともと多読用というよりフォニックス用の教材なので、文字学習の導入に使えます。ストーリーごとに学べる綴りが決まっていて、フォニックスの基礎を効率よく身につけられます。
子供がハマる
これが一番大事なポイントですよね。「巨大な赤い犬」という不思議なキャラ設定に、なぜか子どもがはまります。一度好きになってもらうと、次のストーリーを進んで読みたがるようになるので、親としては楽です。笑
デメリット(いまいちな点)
値段が高い
12冊入りブックスセットがアマゾンで3200円くらい。全6セットそろえると、2万円近くします・・・。
CDの朗読がいまひとつ
朗読はプロの方(女性)なのですが、一人がキャラごとに声を使い分けているので、違いが微妙で少しわかりづらいです。
ストーリーに深みがない
子供向け絵本なのである程度は仕方ないのですが、ストーリーは完全に子供だましです。オチらしいオチもほとんどなく、非常にあっさりしています。
たまに話がわかりにくい
大人が読んでも、話の展開がわかりづらいところが何カ所かあります。もちろん二度読めばわかるのですが、やや説明不足な感は否めません。
英語が少し古い
フォニックス優先で作ったためか、やや単語のチョイスが疑問な箇所がいくつか目につきます。たとえば、「Fab (fabulous)!」など、アメリカで80年代くらいに使われていたような口語表現が出てきたりします。
結論
いろいろ批判的なことも書きましたが、総じて買ってよかったと思っています。
2~4歳は読み聞かせ用の多読絵本として、5~7歳は子供が自分で読めるようにフォニックス学習のテキストとして、というふうに繰り返し長く使えます。
ORTのようにテキスト&朗読CDがセットになっているキャラものの絵本シリーズは意外に数が少ないので、その意味でも便利ですね。
おすすめ教材
Clifford Phonic Funシリーズ
今回紹介したシリーズです。Box1~6まであり、各Box12冊入りです。話はそれぞれ独立しているので、最初から順番に揃える必要はあまりありませんが、フォニックス学習で使いたい人はBox1から進めていくのがよいと思います。
CLIFFORD THE BIG RED DOG: BIG RED ADVENTURE SET
Phonicsシリーズが終わったら、ぜひこちらをどうぞ。10冊入りのセットで、朗読CDまでついています。各32ページの短いストーリーなので、多読を始めたころの練習としてぴったり。(日本のアマゾンでは売り切れのことが多いようです…)
Clifford Collection: The Original 6 Stories
多読だけを楽しみたいという方はこちらを。作品誕生の50周年アニバーサリー版です。作者の「原作」が6話も入っていて1500円くらいとリーゾナブル。上の2つよりも話が長く、深みもあって、面白いです。(CDはありません)
PBS KIDSのサイト
CliffordのTVアニメ公式サイトでは、ゲームやビデオ(映像)、アクティビティ(お描きなど)などで遊ぶことができます。ビデオは残念ながらアメリカ国内からでないとアクセスできないようですが・・・。
さいごに
というわけで、おうち英語をやるなら、クリフォードはおすすめです。
気になった方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
Happy reading!
全72冊の多読入門シリーズ
12冊入りのボックスセットが全部で6つ出ています。全200冊以上のORTより数ははるかに少ないですが、全部読むとそれなりに読了感(達成感)が味わえます。
朗読CD&日本語解説付き
すべてのストーリーに朗読音声があるので、英語の発音が苦手な親でも、ネイティブ発音で読み聞かせできます。意味のわからないところは日本語解説を確認することができます。
ストーリーが短い
1話16ページなので、テンポよく読み進められます。我が家では、だいたい1日に6話(忙しいときは3話)ずつ読んでいます。
フォニックス(発音とつづり)が学べる
もともと多読用というよりフォニックス用の教材なので、文字学習の導入に使えます。ストーリーごとに学べる綴りが決まっていて、フォニックスの基礎を効率よく身につけられます。
子供がハマる
これが一番大事なポイントですよね。「巨大な赤い犬」という不思議なキャラ設定に、なぜか子どもがはまります。一度好きになってもらうと、次のストーリーを進んで読みたがるようになるので、親としては楽です。笑
デメリット(いまいちな点)
値段が高い
12冊入りブックスセットがアマゾンで3200円くらい。全6セットそろえると、2万円近くします・・・。
CDの朗読がいまひとつ
朗読はプロの方(女性)なのですが、一人がキャラごとに声を使い分けているので、違いが微妙で少しわかりづらいです。
ストーリーに深みがない
子供向け絵本なのである程度は仕方ないのですが、ストーリーは完全に子供だましです。オチらしいオチもほとんどなく、非常にあっさりしています。
たまに話がわかりにくい
大人が読んでも、話の展開がわかりづらいところが何カ所かあります。もちろん二度読めばわかるのですが、やや説明不足な感は否めません。
英語が少し古い
フォニックス優先で作ったためか、やや単語のチョイスが疑問な箇所がいくつか目につきます。たとえば、「Fab (fabulous)!」など、アメリカで80年代くらいに使われていたような口語表現が出てきたりします。
結論
いろいろ批判的なことも書きましたが、総じて買ってよかったと思っています。
2~4歳は読み聞かせ用の多読絵本として、5~7歳は子供が自分で読めるようにフォニックス学習のテキストとして、というふうに繰り返し長く使えます。
ORTのようにテキスト&朗読CDがセットになっているキャラものの絵本シリーズは意外に数が少ないので、その意味でも便利ですね。
おすすめ教材
Clifford Phonic Funシリーズ
今回紹介したシリーズです。Box1~6まであり、各Box12冊入りです。話はそれぞれ独立しているので、最初から順番に揃える必要はあまりありませんが、フォニックス学習で使いたい人はBox1から進めていくのがよいと思います。
CLIFFORD THE BIG RED DOG: BIG RED ADVENTURE SET
Phonicsシリーズが終わったら、ぜひこちらをどうぞ。10冊入りのセットで、朗読CDまでついています。各32ページの短いストーリーなので、多読を始めたころの練習としてぴったり。(日本のアマゾンでは売り切れのことが多いようです…)
Clifford Collection: The Original 6 Stories
多読だけを楽しみたいという方はこちらを。作品誕生の50周年アニバーサリー版です。作者の「原作」が6話も入っていて1500円くらいとリーゾナブル。上の2つよりも話が長く、深みもあって、面白いです。(CDはありません)
PBS KIDSのサイト
CliffordのTVアニメ公式サイトでは、ゲームやビデオ(映像)、アクティビティ(お描きなど)などで遊ぶことができます。ビデオは残念ながらアメリカ国内からでないとアクセスできないようですが・・・。
さいごに
というわけで、おうち英語をやるなら、クリフォードはおすすめです。
気になった方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
Happy reading!