「日本」のことを英語で学べば、英語力はサクサク伸びていく(&おすすめ教材)

The following two tabs change content below.
macha

macha

アラフォー翻訳家。英検1級/TOEIC満点/言語学修士。「極力勉強せず、楽しみながら英語力を自然に上げる」がモットー。英語育児(5歳)も実践中です。

この記事では、日本の社会や文化、風習などについて英語で学べる「神」教材をいくつか紹介します。

僕の経験上、日本に関するコンテンツを多読多聴すると、英語力がさくさく伸びていきます(理由は後述)。

ところが、こうした方法論に意識的に取り組んでいる人も、「学習法」としてきちんと紹介している人も、あまりいないようです。僕から見てすごくもったいないので、この記事で簡単にまとめたいと思います。

通訳ガイド(全国通訳案内士)や観光ボランティアガイドを目指している人はもちろん、実戦的な英語力を身につけたい人もぜひ試してみてくださいね!

「和な英語力」クイズ

いきなりですが、みなさんは日本のことを英語で説明できますか?

試しに、次の単語クイズにチャレンジしてみてください。

問題:次の言葉を英語で言うと?

  1. そろばん
  2. おみこし
  3. 回転ずし
  4. 金魚すくい
  5. 麦茶
  6. 敷金・礼金
  7. 納豆
  8. みりん
  9. アジサイ
  10. 少子高齢化

いかがでしょうか。「結構難しい・・」と思った人も少なくないと思います。

日本在住の外国人や旅行者と会話するとき、こういう単語を使う場面がわりと頻繁にあります。それなのに、なぜか日本で売られているテキストや単語帳にはほとんどといっていいほど出てきません。

答え(一例):

  1. そろばん:abacus
  2. おみこし:portable shrine
  3. 回転ずし:conveyor-belt sushi (revolving sushi)
  4. 金魚すくい:goldfiish scoop
  5. 麦茶:barley tea
  6. 敷金・礼金:security deposit / key money
  7. 納豆:fermented beans
  8. みりん:sweet rice wine
  9. アジサイ:hydrangea
  10. 少子高齢化:an aging population and a declining birhrate

※日本に多少詳しい外国人なら、NattoやMirinでも通じます。

なぜ「日本」を題材にすると英語力が伸びるのか?

世の中には音読やシャドーイング、独り言英会話などいろんな英語勉強法がありますが、「日本のコンテンツ」を活用することについては、なぜかすっぽり抜けてしまっている印象があります。

僕から見てすごくもったいないので、なぜ日本をテーマにすると英語力が伸びるのかについて説明します。

1.すでに前提知識がある

普通に日本で学校教育を受けた人なら、日本の社会や文化についてある程度基礎的な知識はもっていますよね。だから、英語のレベルが多少高くても、話の中身を推測して読む(聴く)ことができます。逆に日本とは関係のない話だと、そもそもの前提知識がないために、英語力以外のところでつまづく可能性があるので、学習効率が低くなりがちです。

2.自分事である(興味をもてる)

一般の英語テキストでよくあるのが、遠い外国の話を読まされたり、聞かされたりすることです。自分とはあまり関係のない話だと、どうしても興味を持ちづらいですよね。でも日本をテーマにした話なら、「自分事」としてとらえられる(=少なくともまったく無関係ではない)ので、英語学習のモチベーションを高く保つことができます。

3.すぐに実践できる

日本にいる外国人と会話するとき、日本の文化や風習などの話題になることはよくありますよね。またオンライン英会話でも、「日本の状況はどうなっているのか?」「日本人はどう考えているのか?」などの質問は、先生からも必ず聞かれると思います。だから、覚えた単語や言い回しをすぐに会話の中で役立てることができます。「インプット→アウトプット」の流れが作りやすいのが大きなメリットです。

この記事であえて紹介しない本

「日本について英語で説明する~」系の書籍はこれまでたくさん出ていますよね。僕も何冊かもっています。

でも、そういう本はほとんどがキーワード別に日本の基礎情報をまとめたもので、読み物というより、事典のようなスタイルになっています。

通訳ガイド志望者など本気モードの人には良いのですが、一般の学習者向けとしては正直、かなり気合が入っていないと読みこなせないものが多いです。

というわけで、ここではもっと肩の力を抜いて、楽しみながら日本のことを英語で学べる素材を選びました。

おすすめの「神教材」8選

それでは、僕のおすすめを紹介します。英語レベルも参考にしてくださいね。

1.Kay Hetherlyさんのエッセー【初級】

「NHKラジオ英会話」テキストの連載用に書き下ろしされたエッセーを書籍化したものです。平易な英語で書かれていながら、アメリカ人的な視点で日米文化の違いや日本社会の不思議がつづられていて、何度でも読み返したくなります。日本のことを英語でどう説明すればよいかというヒントにもなりますね。

まずは1作目の「American Pie」からぜひ読んでください。

Hetherlyさんの本を一通り読み終わった人は、同じくNHK出版から出ているKate Elwoodさんのエッセー本も近いテイストなのでおすすめです。

2.ポッドキャスト「Tokyo Lens」【中級】

Podcast

カナダ出身のクリエイター&三味線奏者、Norm Nakamuraさんのポッドキャスト(更新は不定期)。日本でのカルチャーショックや旅の思い出、そして最近あった出来事などについて、自分の感じた視点などを織り込みながら、つれづれと語っています。平易でカジュアルな英語で、発音もゆっくりめなので、中級者でも聞き取りやすいはず。YouTubeもおすすめです(自動字幕のみ)。

3.バイリンガル版「部長島耕作」シリーズ【中級】


サラリーマン御用達のベストセラー漫画の英語版です。日本の大手電器メーカーが物語の舞台なので、日本の商習慣や日本語的な言い回しなどをどう英語で表現すればよいのかが学べます。全体的に難しめの単語も出てきますが、日本語訳がついているのがうれしいですね(下の写真)。ビジネス英語なのでTOEIC対策にも役立ちますよ。ハマった人は、続編「社長島耕作」もぜひどうぞ。

すべてのせりふに日本語訳がついているので辞書いらずで便利です

4.YouTube「Abroad in Japan」【上級】

仙台在住のイギリス人YouTuber、Chris Broadさんの大人気チャンネル。日本に興味のある外国人向けにあまり知られていない旅行スポットやおすすめのグルメ、知っておきたいエチケットなどを発信しています。また、お寿司やパチンコ、新幹線などの日本のユニークな文化に迫ったドキュメンタリー風の動画もあって面白いです。英語は標準的なスピードですが、日本の話題なので理解しやすいはず。同名のポッドキャストも人気です。

5.The Japan Times Alpha【初級~上級】

日本を代表する英字新聞「The Japan Times」が英語学習者向けに毎週発行している新聞教材(旧「Student Times(ST)」)。記事1本が短く、英単語の解説や学習コラムなどが充実しているので、日本の話題を中心に毎週楽しく時事英語が学べます。各記事はレベル表示がついていて、初級から上級まで対応。紙面とウェブサイトが連動していて、リスニング練習もできますよ。定期購読のほか、一部の大型書店で取り扱っています。

ほぼすべての記事に単語解説か日本語訳かがついています

6.YouTube「Paolo from TOKYO」【上級】

東京在住のアメリカ人旅行ガイド兼YouTuber、Curious Zebraさんの人気チャンネル。おもに外国人観光客向けに日本を旅行する際のTIPSやマナーなどをわかりやすく解説。また、いろんな業界で働く日本人の一日に密着した「Japan Day in the Life」シリーズは、日本人が見ても面白いと思います(上記動画)。英語はやや早口ですが、標準的な言い回しばかりなので覚えておけばそのまま使えますね。

7.グルメ旅行記「Sushi and Beyond」【超上級】


日本では「英国一家、日本を食べる」の書名で知られるベストセラーです。イギリス人旅行作家マイケル・ブースさんが家族とともに日本各地のミシュラン名店や郷土料理、B級グルメなどを食べつくしたユーモアたっぷりの旅行記。日本人として外国人客をもてなすときに知っておきたい料理に関する語彙はもちろん、文化的な表現などもたくさん学べます。

難しいと思った人は、日本語訳の助けを借りながら読み進めるのも手です。

8.NHK WORLD【上級】

NHKの国際ニュースチャンネルでは、日本やアジアのトップニュースを中心に、英語で毎日発信しています。1~2分の短いニュース動画のほか、看板番組の「NHK Newsline」(約20分)と「NEWSROOM TOKYO」(約40分)も丸ごと見られるのがうれしいですね。日本で今話題になっているニュースを英語で聞けるのが便利です。

まとめ

いかがだったでしょうか。

この記事で紹介した本やYouTube、ポッドキャストなどを継続的に使えば、日本に関する英語表現が自然に身についていくと思います。

コツは毎日必ず一つ、「日本」に関するコンテンツを英語学習に取り入れることです。

「日本語がわかる」「日本の文化を知っている」というアドバンテージを英語学習でも活かしていきましょう。

もちろん、ここで紹介しきれなかった素晴らしい教材もほかにいろいろあります。たとえば上級者向けですが、「The New York Times」や「Guardian」「Bloomberg」などの英語ニュースメディアでも、日本に関する話題がときどき取り上げられます。そういうものをチェックするのもお勧めです。

Enjoy!