【いくつ知ってる?】イギリス人がよく使う「意味不明な英語」10選

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アラフォーの英日翻訳家。TOEIC満点/英検1級。言語学修士号。元英会話学校講師。最近はエスプレッソにはまっています。

イギリス英語って、よくわからなかったり、ちょっと苦手だったりしませんか?
発音やイントネーションが独特だし、単語のスペルも微妙に違ってたりしますよね。

でもイギリス英語の特徴って、なにも「発音」や「スペル」だけじゃありません。
「単語」や「熟語」「スラング」などにも、独特の表現や使い方がたくさんあるんです。

だから、イギリス人がよく使う独特の表現を知らないと、せっかく発音が聞き取れても話の内容が理解できない!ということになります。

そこで今回は、イギリス人同士の会話でよく使われる「口語表現」をいくつか紹介します。
イギリスの映画やドラマ、小説などを楽しむときに知っておくと(たぶん)得するはず!

イギリス英語がわかるとこんなにいいことが!


イギリス英語なんてやる必要あるの?
なんて思っている人いませんか~?

旅行だったり、映画だったり、サッカーだったり、BBCだったり・・・。
イギリス英語が使われている機会って、結構多いんです。

英語学習の定番の教材にも、イギリス英語のものがたくさんあります。

テレビドラマ
Sherlock(シャーロック)、Downton Abbey(ダウントン・アビー)、Game of Thrones(ゲーム・オブ・スローンズ)など

映画
Bridget Jones’ Diary(ブリジェット・ジョーンズの日記)、Trainspotting(トレインスポッティング)、The King’s Speech(英国王のスピーチ)など

小説
Harry Potter(ハリー・ポッター)、The Chronicles of Narnia(ナルニア国物語)、The Tale of Peter Rabbit(ピーターラビットのおはなし)など

イギリス英語を学べる「教材」って、意外に身の回りにたくさんあるんです。
だからイギリス英語がわかるようになると、英語を学ぶ楽しみがいっきに増えますよ!

イギリス人が日常生活でよく使う「口語表現10選」


というわけで、イギリス人が家族や友人同士などの会話でよく使う口語表現を10コ紹介します!
まずは簡単なものから。

cross(怒った、いらいらした)

Please don’t be cross, Gran.
(おばあちゃん、怒らないで)

イギリス人が好んでよく使う表現。アメリカ英語なら
Please don’t get upset, Gran.
という感じでしょうか。

tea(夕食、ディナー)

It was a HUGE tea. There were six different kinds of sandwiches.
(とても豪勢な夕食だった。6種類ものサンドイッチがあった)

ザ・イギリス英語という単語です。「お茶」かと思ったら、「夕食」を指すので要注意!

get cracking(仕事などにさっととりかかる)

I had to get cracking and turn her into a mummy while Gran thought I was having a nap.
(私が昼寝しているとおばあちゃんが思っている間に、さっさとその子をミイラにしないといけなかった)

アメリカ英語なら「get going」といいます。

not half(半分どころではない、とても)

He’s been yelling all day. It doesn’t half get on your nerves.
(彼は一日中泣き叫んでいる。すごくいらつく)

知らないと180度意味を勘違いしてしまう危険な表現。
ほかの例としては、
She didn’t half like that.
(彼女はそれがすごく気に入った)

daft(ばかな、クレイジーな)

We played hairdressers after, and I did her hair in all different daft styles.
(そのあと私たちは美容師ごっこをして、彼女の髪型をいろんなへんてこなスタイルにした)

アメリカ英語ならsillyやfreakishやwackyも使いますよね。

peckish(少しお腹がすいた)

After we’d all gone to the bathroom together and cleaned our teeth Bella said she felt peckish.
(みんなで一緒にお風呂に入って、歯を磨いたあと、ベラは「お腹がへった」と言った)

小腹がすいたときに使う、くだけた表現です。

doddle(簡単な仕事、朝飯前)

I look after Sara enough times. If you can cope with our Sara then other babies are a doddle.
(私はサラの面倒をいつも見ている。サラの相手ができるなら、ほかの赤ちゃんなんて楽勝よ)

アメリカ英語なら、piece of cakeとか、breezeとか言いますね。

stick(我慢する)

I couldn’t stick Chloe.
(クロエのことが鼻もちならなかった)

たぶんアメリカ人には通じない表現だと思います。アメリカ人なら普通にstandを使うところ。

go off(やめる、遠のく)

I’ve gone off chocolate.
(チョコレートを食べるのはもうやめたの)

offだから「やめる」というイメージなのですね。

tuck in(たらふく食う)

We all tucked in. We ate and ate until we were very nearly full.
(みんなでたらふく食べた。満腹になるまで私たちは食べつづけた)

普通「tuck in」はシャツをズボンにたくし込んだりするときに使われますが・・・。

まとめ

いかがでしたか?
ぜんぜん知らないんだけど・・・」という人も多いのではないでしょうか。

これまで日本の学校では「アメリカ英語」ばかりを教えてきたので、ほとんどの人にとって「イギリス英語」は未知の世界
英語上級者でさえわかっていない人が多いです。

でもそれってすごくもったいないですよね。
イギリスの映画や小説って、すごく奥深くて面白いものが多いんです。
(先日ノーベル文学賞をとったカズオ・イシグロさんも日系のイギリス人ですし)

まずはここで紹介した表現を覚えて、英語学習の世界をどんどん広げていきましょう。

ここで紹介した例文について

上の英語の例文はすべて、ジャクリーン・ウィルソン(Jacqueline Wilson)の小説からとりました。

「え、誰それ?」
って声も聞こえてきそうなので、少し説明すると・・・

ウィルソンはイギリスでは超人気の児童小説家(女性)です。
「イギリスの公立図書館で最も貸出冊数が多い作家」という調査結果もあるほど。
日本の「英語多読派」の学習者の間でも人気があります。

でも意外なことに、なぜかアメリカではほとんど知られていません
事実、アメリカの大手ウェブメディアで「ジャクリーン・ウィルソンって誰やねん?」みたいな紹介記事(2005年)が書かれたこともあります。

イギリスの国民的作家なのに、アメリカで知られていないなんて面白いですね。

同じようにイギリスで人気の高いロアルド・ダール(「Charlie and the Chocolate Factory」などで有名)は、アメリカでも結構読まれています。

その理由としては、ダールの作品は、(イギリス英語とはいえ)そこまでイギリス特有の口語表現がたくさん出てくるわけではないこともあるのかなと思います。
だからダールはアメリカの子どもたちにとっても読みやすいのかなと。

一方、ウィルソンの作品はこてこてのブリティッシュな英語表現が満載です。
だからイギリス英語をがっつり学びたい人には、ウィルソンの作品の方がおすすめですね。

まずはこれから読んでみて!

ジャクリーン・ウィルソンはものすごくたくさん作品があります。
興味のある人はこちらの作品(ペーパーバック)から読んでみましょう。
短い作品からはじめて、少しずつイギリス英語に慣れていくのがおすすめです。

Lizzie Zipmouth


母の再婚相手とは「口をきかない」と決意した少女の心のうちを描いた心温まるストーリー(約7,000語)。ほかに「The Cat Mummy」「Sleepovers」もおすすめです。

Happy reading!